邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ)を中心に、たまにしょうもない趣味を綴っていく日記。 笑いなしオチなしでの~んびりやっとります。コメントやリンクも大歓迎です(リンクの際はご一報ください)。画像の無断転載はお控えください。

現在、採集した日本産アリ類(2014~)は159種(雌81種,雄42種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

カテゴリ: 膜翅

私はアリが好きで、集めていることはこのブログを読まれている方は当然ご存知だと思います(アリ以外の話題すごく少ないしね)。また、ハチについて調べていることから普段からアリ以外のハチの仲間も採るのですが、なんの因果かアリと名前のつくハチによく縁があります。
和名にアリの名を冠すハチは、アリバチ、アリバチモドキ(今日ではアリバチ科に入っています)、アリガタバチ、アリモドキバチ、シロアリモドキヤドリバチ、アリヤドリバチ、アリヤドリコバチ、アリヤドリコマユバチがいます。偉そうに縁があると書いておきながらアリヤドリコバチとアリヤドリコマユバチとシロアリモドキヤドリバチは捕まえたことがありませんが(後ろ2つは珍しいから許してください)、他は一通り採っていて、なおかつ結構採集したハチの中で割合が高いような気がします。書き進めていてそうでもない気がしてきました。

世に数多あるアリと名前のつくハチの中で、極めつけに変わったハチはアリモドキバチ(Embolemidae)でしょう。
アリモドキバチはセイボウ上科に属するハチで、地中性のウンカに寄生します。ウンカの脇腹にくっついた幼虫は、同上科で同じようにウンカに寄生するカマバチの仲間と似たように見えます。
メスはアリのように無翅のものもいて、飛べないような小さな翅を持つだけのものもいます。また地下で生活を送るためか複眼が退化傾向にあります。大きさもちょうど小型~中型のアリと同じくらいで、これを一瞬見ただけだとアリに見えるかもしれません。私は生きたものを見たことがないので想像ですが。

対してオスは有翅で、目も大きいです。頭がメスと同様洋ナシ型をしていること以外は、普通のハチじゃん、って感じがします。
emboke os
オスはマレーゼトラップやスウィ―ピングでよく得られるようで、私も毎年たくさんのアリモドキバチを捕まえています。見た目はコマユバチかハエヤドリクロバチに少し似ていますが、動きがやたら俊敏で、網の中で動いている姿を見ただけですぐにアリモドキバチだな、と分かります。
embole osu
日本には7種が住んでいて、その性別が見つかっているものでは種類を調べることもできます。
しかし、オスの場合は交尾器を見る必要があり、種類を調べるだけでも少し面倒です。
触角の長さの比で同定できるという検索表もあったので写真では柄節の長さ(赤棒)と鞭節第1節の長さを比較してみましたが、これだけでははっきりと区別はできないようです。
embole osu2
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角度の関係もありますが、一番上の個体と下2つは触角の比率は違いそうです。ちなみに、一採集地において、一番上のように鞭節第1節が柄節の2.5~3倍ほどの個体が9割ほどを占めました。余裕があれば交尾器も見てみたいところです。

アリモドキバチは最初発見されたときクシケアリ(Myrmica)の巣から見つかったことから、好蟻性ではないかと言われていました。今日では否定されていますが、アリと関わりがあるように思われていたことや、なぜかよく採れることなど、なんとなく縁を感じてしまうことがあります。いつかメスを見てみたいものです。ツルグレンやチビゴミ掘りを続けていれば、珍なアリとともにひょこっと現れてくれそうな気がします。
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キバラハキリバチ(Megachile xanthothrix)。海辺のハマゴウにきていた。名前の通りの黄色い腹部の毛がとても美しい。飛んでいても一目瞭然だ。これを採ったときはこの場所には別件で訪れていたのだが、網を持ってきて正解だった。香川県で初採集して以来の再会。どちらも海の近くで採っているので、これを見ると青い海と白い砂浜を思い出す。
県内では先輩が採っていた個体を見たことがあるが、私はこれが初めて。他の県ではRDBに載るなど数を減らしている種類。この綺麗なハチが、いつまでも見られるように保全していかなくてはならない。
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以前オナガバチを採った場所をまた訪れてみた(虫の日参照)。前回は見られなかった、オナガバチのオスがわらわらと集まっていた(種類が分からないので修正しました)。これは羽化するメスを待ち受けているらしい。
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しばらくするとメスが飛んできた。これはオオホシオナガ(Megarhyssa praecellens)で大丈夫だろう。前回の個体よりもだいぶ大きかった。個体差大きいんだなあ…。

今では発生地が分かっているので当然のように出会えているが、これまで見ることすら叶わなかったオナガバチ。網に入れるまでは最高のハチだ。
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今日は、これまで行ったことのない場所を攻めてきました。
初めて行く場所では採る虫全てが初採集。どれだけ採れなくてもそれだけでモチベーションを保てます(ホントに保ててるだろうか)。
前の日の雨の影響かまだ午前中で気温が低いせいか、草に露がついておりスイープすると水を吸って網がやたら重く…しかも湿ってるせいでハチの翅も濡れ、なかなか上がってこない。採りにくい…少し寒いし失敗だったか…?
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一匹のハチが網から地面に落っこちた。ヒメスギナハバチ属(Loderus)のハバチ。こいつらは春に出てくるハバチで、この時期遠目でも見えるくらいブンブン飛んでいる。個人的にシーズンの到来を告げてくれる虫の一つだと思っている。
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いっぱい居る虫だけど、春先は採集できること自体が幸せなので、ついつい採ってしまう。


そうだ、ハバチを採ろう。いつもヒメバチ採らなきゃって気負っているが、たまには気分転換も大事。
段々気温が上昇し、草が乾いてきた。ハチが飛ぶ姿が目に見える。ハバチを狙ってスイープしていくと、ハバチはもちろん、他のハチも採れてきた。
吸虫管がハチでわちゃわちゃする様子を見て、春の訪れを感じ、こんな私に捕まってくれる間の抜けた心優しい虫たちがこんなにもいることに感謝した4月の午後を過ごした。


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P.S. 今年の松山は桜の開花がかなり遅く今が満開(少し落ちてきたかな?)。吹雪いてきた花びらを餌と間違えてかけよるクモに心が和んだ。
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bekko-
昨年末に採集に行った際に見つけた、割った材から出てきた繭をケースに入れて放置していたらハチが羽化していた。
ベッコウバチだ。このテのベッコウを一度同定しようとしたことがあるが、すぐに諦めてしまった。今回も自分で無理に誤同定するよりとりあえず博物館に入れておけばいいようになるだろうということで、同定は保留。
このタイプは小さくて地味だし、気が付けば地面付近を飛んでいたり、イエローパンをすると大量に入っていることもあり失礼だが普通に採集すると特になんとも...という感じであるが、今回のように"なんのハチが出てくるだろうワクワク"と待っていていざハチがちゃんと出てきてくれると、普通種でも嬉しい(これは普通種かどうかも分からないけれど)。それで少し情が湧いてしまう。他の虫でも飼育個体はなかなか殺せない。
幼虫や蛹で採集して羽化させたものはデータとして価値があるのできちんとラベルに併記したいところだが、殺虫できないのでは意味がない。君の羽化は無駄ではなかったんだよ、と語りかけながら仏さんになってもらう。ときにはこういうことも必要だ。
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