邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ)を中心に、たまにしょうもない趣味を綴っていく日記。 笑いなしオチなしでの~んびりやっとります。コメントやリンクも大歓迎です(リンクの際はご一報ください)。画像の無断転載はお控えください。

現在、採集した日本産アリ類(2014~)は160種(雌85種,雄45種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

カテゴリ: 昆虫採集

GWも後半。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は一瞬帰省していたのですが、その内一回は採集に行こうと思っていたのに雨が降りやがったので非常にストレスが溜まりました…どんたくの日はやっぱり雨が降るんだな
夜行の船で松山に戻ってくるとこちらは腹が立つくらい天気が良く、九州が瀬戸内気候でなかったことを非常に後悔。
港に5時着で運がいいことにまだ一日が始まったばかりだったので、善は急げと帰松したその日に採集に行くことを決意(船内で一睡もできずフラフラだったのがこの決意でピシッとなった)。
元々四月中に行きたいと思って忙しくて行けなかったとこにバスを数線駆使して到着。
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いい天気を伝えられる写真がこれしかありませんでした。写っている山と真逆の方に登った。
登り始めると、薄暗い林道の脇に草が程よく生え、ヒメバチを採るには絶好の環境に見えた。よし、頑張ってスイープ開始~!
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採集を始めると、これが入る入る、数回振ったあと網を覗くとたくさんのヒメバチが昇ってくる。ここは天国か…ここのとこ採集地は自転車ですぐ行ける草っぱらばかりだったので、こんなにハチが入ってくるのは久しぶり低地の草原でも採れる奴もいっぱいいたけどね。写真のように、フタオヒメバチ(Mesochorinae)がとてもよく入った。特にワタナベフタオヒメバチ(Astiphromma watanabei)がもーいっぱいでした(写真にも3頭写っている)。本種を去年初めて採ったのは4月の初めで、そのときはオスしか採れなかったのに、今度はメスばかりであった。
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ヒメバチがいっぱい採れることに興奮したのと同時に、これは長丁場になるぞと一本目の清涼飲料水を一気飲みし糖分を補充完了。少し落ち着かせる。そのときに撮った写真。なんでこれを撮ったのか不明だが、ヒメクロ(Apoderus erythrogaster)可愛いからいいや。

陽当たりのいい広場に出て、暑さを嫌って日陰に入ると、目線の隅に黄色い姿。これはハチ!と思い正面に捉えるとよく見るホソアシナガバチの色と大きさ。少しガッカリしつつ、この場所じゃ初採集だと仕方なく近づくと、様子がおかしい。確かに飛んでいるそれはホソアシナガの蛍光イエローなのだが、飛び方がいくぶんヘロヘロで頼りない。……これはもしや!と一気に振りぬく。
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やった。
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これは……ハチガタハバチ!ハチなのに~ガタという一見不名誉に見える名前がついているが、私はむしろこの名前はイカしてると思う。名前と姿は本で見たことがあったが、生で見るのは(標本も含め)初めてだった。本やネットで知っていながら実物を見たことがなかった虫の生きた姿をその目で見るのは、テレビに映る芸能人を生で見たときの感覚に似ている。なんだか緊張して、これがあの…となり、とても嬉しい。
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ハバチは肉食のものでもパッと見優しそうな顔をしているものが多い気がするが(ヒラクチハバチ除く)、コイツは見事にホソアシナガのガラの悪そうな顔を真似できている。
ネットで得た情報によると、触角鞭節の先の方が淡色なのでトガリハチガタハバチ(Tenthredo fortunei)ということになるのかな。
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ちなみに、本物も採れた。これはムモンホソ(Parapolybia crocea)。


段々陽が昇り気温も上がって、それに伴って飛ぶ虫も増えてきた。大型甲虫を採ったと思ったら単なるジョウカイボンだったということが2,3度あり、今度はスイープしてもそれっぽい影が見えたので逃がそうと思ったら、陽の光を違う色で反射した。ちょっと待って!と腕に指令を出すも少し遅く、思いっきり網を反転してそれは地面に落っこちた。
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叩き付けられたようで少しぐったりしていた。これはキンイロジョウカイ(Themus episcopalis)だ!綺麗なのと以前採った個体が酢エチ漬けになって色がくすんだことを思い出して、綺麗な標本にしてやるぞと声をかけ毒ビンに入れた。

その後も手を緩めることなく、
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ナミハゴロモカギバラバチ(Orthogonalys hagoromonis)とか、
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ケシジョウカイモドキ(Dasytes)の何かとか、
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よく跳んだ大きめのトビコバチとか、
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私にとって日本本土で初めてのジンガサハムシ、セモンジンガサハムシ(Cassida versicolor)を採集したりしながら、ずんずん進んでいった。

気が付けば採集用のビンは虫でいっぱいになり、とっても充実感。これが、これこそが虫採りなんだ…。お昼をちょっと過ぎたくらいで充実感を感じてしまい、なんだかやる気を失ってしまったので、予定より一本早いバスに乗るため下り始めた。もう少し頑張ればもっと採れたのだろうが、こうなってしまうとスイープに身が入らないので効率を考えてここで終わりにすることにした。バスが来るまでしばらくあるので、下りついでに用意していた篩と土嚢袋を取り出し、ツルグレン用に土を持ち帰った。今までツルグレンは戦績が悪かったので土嚢袋を用意しながら渋っていたが、この日は調子が良かったのでいけそうな気がする、と約一年ぶりに実行した。その結果がこちら。
Micropeplus flavus japonicus
セスジチビハネカクシ(Micropeplus flavus japonicus)。一回生の冬に初めて出会い、その姿に一目ぼれ。いい形過ぎる。今回久しぶりに出会えた。
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マメダルマコガネ。いっぱい落ちた。
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ネットで見たことのあるトビムシ。ワモンナガハムシ(Zeugophora annulata)みたいな模様がある。
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これは物凄く小さい。1mmくらい?
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アリで目ぼしいものは百歩譲ってこのダルマ(Discothyrea sauteri)とイトカギ(Proceratium itoi)くらい。やっぱりツルグレンで珍種は落とせないのか…。一応メモ程度に残しておくと、
ダルマ,イトカギ
ナカスジハリ,テラニシハリ
ウロコ,コツノ,アシナガ,ヒメムネボソ,キイシリ,アミメ
アメイロ,トビケ,ハヤシケ,ヒラアシ,ハヤクロ
が落ちた。やっぱりウロコとコツノはツルグレンだとかなりの数が集められるなぁ。個人的には、こんな低標高でヒメムネボソが採れたのが意外だった。
今回はまずまずの結果だったので、次回も余裕があったらツルグレンをしよう、と思ったツルグレン中にアリが脱走するのなんとかならないですかね

こんな感じで、長くなりましたがそのくらいいっぱいいろんな虫が採れた、個人的に絶好調な一日でした(後日、無理が祟って体調を崩しました)。

先週になってしまったが、天気がいい日に川に行ってきた。かれこれ河川敷で真面目に採集するのは2年ぶりくらいか。
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オオハサミ(Labidura riparia)。大好きな虫。小さい頃川や海で採集をしたことがほとんどなかったので、長い間図鑑の中の虫だった。周りの人はゴミ扱いするけど、私はとても大切にしている。
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紋のあるテントウ。よく川に生えてる葉の細い草本を掬うといーっぱい入った。可愛い。
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石を起こすとマルガタゴミ。テネラルかな?元々こんな感じ?
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コメツキ。一緒に写ってるのは抜け殻?
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ハバチ。あんまり土手でスイープをしなかったので、これとあと2種くらいしか採れなかった。
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吸虫管の隙間に入る人達。アリガタバチ、イッカク、テントウ?の天才・秀才・馬鹿のような三人組。
イッカクは小さな甲虫だが形は面白い。初めて採った。
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おそらくツノボソチビイッカク(Mecynotarsus niponicus)だろう。
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野口さん。今まで採ったことなかった。2mmくらいのゴミムシがほとんどだったのでこれの大きな陰を見たときは何奴!?と思った。いや、本種でも十分嬉しいけど。
ノグチアオの属名はChlaeniusとかLithochlaeniusとかHemichlaeniusとか出てきたけど、今の体系に従ったらどれが正解なんだろ。Lithochlaeniusは亜属名になってた論文もあったけれど如何に。
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変なハチだ!と思ってよく見たらアリだった。クロナガ(Messor aciculatus)。普段ならもう一週間くらい早く飛ぶものだが、これが今年の初見。今年は寒かったので遅れたのかな、とか思ったり。
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メスは飛んでるのが見えて種類が分かった上でネットインした。実は未だに県下の記録がない。こんなにいっぱいいるのに。記録といえば、カラクロ(Camponotus sachalinensis)とヒメキアリ(Plagiolepis flavescens)の標本を見てみたいものだ。うちの県、この2種の記録があるんだもんな…。


基本スイープで疲れたら石起こし、という風にやっていたが、いろんな甲虫が出てきた。多分みんな普通種なんだろうけど、普段行かない場所で採集すると、採れる虫全てが素晴らしく感じる。採集自体が楽しいのだ。
この気持ちを忘れたら終わりだな、と思う。

今日は週末にしては珍しく明るい時間に起きていたので、久しぶりに採集。

しかし、よく考えれば今年も師走。よく考えなくても寒かった。
ここ最近の寒さは異常だ。昨日と一昨日なんて最高気温が10度を切っていた。一週間で最高気温が5度も下がった。こんなんじゃ虫なんかいないよ!
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寒い中活動しているけったいな虫たち。彼らは罰ゲームか何かをさせられていたのだろうか。寒さから解放してあげるため(?)に黙々と採集していった。もう巣の中でぬくぬくのシーズンなのか、アリは5種しか採れなかったが、2,3種を覚悟していたのでよしとしよう。

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お馴染みマナコ…ではなくここじゃあ珍しいテラニシ(P. scabra)。ここでは3頭目。
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お馴染みキイロオオシワアリ(T. nipponense)。
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だるま(D. sauteri)。

いつものとこ。ここのアリ相は次の支部会で発表するつもり。今年中に出したい。
追加の初採集は得られず。ダルマの追加3頭(これまで未採集だったポイントから!)と、ここでは少ないトビケが大量に採れてそこは満足。

最近はいろいろなイベントや研究で忙しく、のんびりしている暇があまりないのですが、わずかな時間を見つけて採集に行っています。けっこう行ってます。

昨日は昼間の時間を利用し、友人と近場に採集へ。
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クロナガアリ(Messor aciculatus)。春と秋に植物の種子をせっせと集めるアリ。夏は地下で涼んでいるものと思っていたのでこの時期に見られたのはちょっと意外。あんまり採らないだけで普通にいるのかもしれない。
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大きなエンマムシ。ツヤツヤで漆黒の体に周りの木々や空が映っている。大腮がかっこいい。

網を持つようになりスイープがメインになっても、やっぱり下を見てしまう。見てると見つかるものもある。
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アリバチ。アリバチ好きの後輩に見せたところ、フタホシアリバチ(Trogaspidia pustulata)とのこと。分かる人がいるとすごく助かる。これまで人生で3頭アリバチを捕まえたが、全部違う種類だ。
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アリバチとか一部のGelisみたいな地上徘徊性のハチって偶然見つける他に採集方法がないので、なかなか数が集まらない。採れると嬉しい。

今回のポイントは今まで行ったことのなかった場所で、まだまだ通えばいいものが見られそう。フィールド開拓はすごくワクワクする。

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