邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ)を中心に、たまにしょうもない趣味を綴っていく日記。 笑いなしオチなしでの~んびりやっとります。コメントやリンクも大歓迎です(リンクの際はご一報ください)。画像の無断転載はお控えください。

現在、採集した日本産アリ類(2014~)は165種(雌88種,雄51種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

カテゴリ: 昆虫採集

自分のすぐ近くというのは,なかなか訪れないものである.

お隣の山口県に行ってきた.そういえば,最後に山口で時間を過ごしたのは何年前だろう……福岡県民にとって山口県は,北九州から橋でスッと行けるおとなりさんである.天気予報で一緒に表示されるし,鹿児島宮崎よりよほど九州という認識がある(南九州を悪く言っているわけでは決してない).子どもの頃は,山口市はもちろん,萩市,美弥市などにも行った.家族旅行でも,学校行事でも,ちょっとした小旅行でワクワクしたものだ.

山口で一番訪れた場所は,福岡県のすぐとなり,本州の西端である下関市に違いない.
久々の下関は,すごく都会に見えた.マジマジと街並みを眺めたことはなかった気がする.
Pheidole indica
駅前の花壇の下に巣食っていたアリ,インドオオズアリ(Pheidole indica).放浪種.いろんな物が下関に運ばれてくるという証の一つでもある.

今回は,なんとも有難いことに先日知り合った虫屋さんに採集地まで案内していただき,一緒に採集を行うことになった.本州での採集は1年ぶりくらいか.

山で見かけた虫たち.
vafer
コケムシの一種(Cephennodes sp.).
Agathidium (Agathidium) cariniceps2
タマキノコ.ニセオオマルタマキノコ(Agathidium cariniceps)とご教示いただいた.篩いでAgathidium採ったの初めてでした.
kokekoke
これもコケムシ(Euconnus sp.).
Hypoponera beppin3
ベッピンニセハリアリ(Hypoponera beppin).福岡に帰ってきてからよく見るが,九州(とその近所)では多いんだろうな.
Kesigamusi
ひっくり返ったケシガムシ.これ自力で起き上がれないのではないだろうか(普通そんな状況にはならないんだろうけど).
Lordomyrma azumai
狩りをするアズマロゲリアアリミゾガシラアリ(Lordomyrma azumai).まあまあ少ないかな,という種.何かと縁がある.これからも沢山出会えそうだ.
Strumigenys lewisi
ウロコアリ(Strumigenys lewisi).アメイロアリの巣があったのと同じ石の下に営巣していた.けっこう同じ石をシェアして暮らしていることがあって,大したものがいないな…と思ってすぐ石を元に戻すのは賢い選択ではない.
Amblyopone silvestrii-2
今回の石起こし最大の成果.
Amblyopone silvestrii
ノコギリハリアリ(Stigmatomma silvestrii).嗚呼,なんて素晴らしいアリなのだろう.大学一年の冬に出会って以来,何度かこの姿を目に焼き付けてきたものの,コロニーが出たのは初の経験だった.ひっくり返した石の上で数匹がゆっくりのそのそと歩く姿は,うん,良い.今回だけで10個体ほど採集でき,総合採集個体数はダルマアリを越えた気がする.世間的な珍しさと,自分が出会える数は必ずしもイコールではない.このアリは世間的にはちょっと珍しい程度のアリだが,私にとってはずっと"結構珍しいアリ"くらいで居て欲しい.

アリは20種ほど採集できた.リターが良く,まだまだ珍しいものが見られそうな雰囲気だった.
二人で4時間ほど採集し,夜はとんかつ定食をいただいた.車内でもそうだったが,ご飯のときもアリ談義に花を咲かせ,とても楽しい時間を過ごせた.このような繋がりは大事にしなくては.

夜,バスで福岡へ.日帰りだったが,十分な成果.下関,いい街だった.また来たい(非常に雑な締め).
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地元に戻ったということで,引っ越しの忙しさの中に暇を見つけ,近所の山に登ってきた.

その山は裏山と言うにはやや遠いが,小学校の校歌にも出てくるまさしく地元の山だ.
せっかく春になったので,シフティングではなくスウィープで楽しみたく思い網を取り出すも,ネットがボロボロで救える面積が本来の半分くらいになっていた.これでは採れるものも採れない.

失意の中適当に掬っていき,心優しいハバチやコハナバチがわずかに入ってくれた.一時間ほど経った後,林道脇の石の上に腰かけていると,目の前をフラフラと飛ぶ何かが.わりと大きい.どうやらディプっぽいが,にぎやかしに入れとくか.トロいのでボロい網でも入った.
Haruka elegans
綺麗なまだら模様だ.ガガンボ?とも思ったが,にしてはちょっと雰囲気が違う.そういえば,春頃にだけ出る"はまだらはるか"とかいうのが,レッドデータブックに載ってたっけ,と思い出した.調べてみるとどうやらそうらしく,恐らくハマダラハルカ(Haruka elegans)でよさそうだ.RDBに載っているからといって珍な種かというとそうではないらしく,いろいろと興味深い話があったが詳しい解説はいろんなとこに載っているのでここでは割愛.

そんなことも知らず,ハマダラハルカは網に入って数秒で毒瓶に入れられ,(そのときは)特に感動することもなく関心は昼飯の唐揚げに向いていた.食べ終わってマッチを飲んでいると,マッチに虫が衝突.拾ってみると,ハネカクシだった.
hanekakusi4
おおこれは.なんか見たことあるぞ.チビゴミ掘りでいっぱい採れたヤツと似た種か?と思って家に帰った後図鑑をめくってみるも,似たような形で属が結構分かれていて諦めた.そもそもが見当違いかも.

結局スウィープ熱は昼ごはん終了と共に冷め,気付けばザルとバットを握っていた.
その辺の石を起こしつつ,落ち葉を篩う.
hitotumeatokiri
ヒトツメアトキリゴミムシ(Parena monostigma)だろうか.初めて見たが,綺麗な虫だ.
Hypoponera beppin
Hypoponera beppin2
こちらも美麗種.ベッピンニセハリアリ(Hypoponera beppin).多くはない種だが,生息地には普通にいる.かつての自分はこの種の良さが理解できていなかったらしいが,今見ると真紅の姿が本当に美しい.レア度の割にネット上に画像が全然ない.生体写真に至っては,投稿時点でこんなへっぽこブログのへっぽこ写真しかない.もっとみんな見つけて写真撮ってください.
kobati
小さな小さなコバチも採れた.ピンセットを近づけるとピョンと跳ねる.なにコバチだろう.

3月最後の採集にして,ブログ投稿時点で最後の採集になる.最近は忙しすぎてフィールドに出られていないので早くどこかへ出かけたいものだ.
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友人と二人で県の西にあるピョコっと飛び出たところに行った.
二人でのドライブは昨年秋の愛南町以来.またまたわがままを聞いてもらって連れていってもらった.

車内では卒業前ということもあり将来の話多め.彼とは気を遣わずに心から対話できるので,この時間がすごく好きだ.2時間と少し話して,目的地に到着.
時期が時期ということもあり,スウィープはなしで篩いのみ.
まだ3月半ばではあったが,林床ではアメイロアリがテクテク歩いていた.ここのアメイロは黒かった.そういえば,アメイロもいくつかの隠蔽種を含んでいるらしいのでワーカー,雄,雌を何匹か100エタに放り込む.四国のサンプルはなかったはずなので,そこそこ役に立つだろう.
他にもウロコやキイシリ,オオズなどいつもの面々が現れる.
こいつらでさえ真冬にはなかなか見ることができないので,それだけで満足だった.
天気がよく,照葉樹が生い茂る道は,夏にハチを採りに来たら面白そうだな~と思った.
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と言っても友人二人を招いて愛媛を満喫するものだった.

元はと言えば卒業旅行行きたいねーという漠然とした願望だけが3人の中にあり,誰かが予定を立ててくれるだろうという思いが3人の中にあり,結局ギリギリになるまで何も決まらなかったので松山に来てもらうことになったのだ.

二人は中学・高校の友人で,高校では同じ部活に所属していた.二人とも入学から卒業まで成績がvery very優秀で,レベルの高い国立大学へと進んだ.仲が良かったことと彼らが地元の大学に進学したことから長期の休みにはよく遊び,半年以上顔を見なかった期間はないといって良い.
片方は9月にうちにお招きしたが,もう片一方が松山,愛媛,四国に未踏ということで,せっかくだから最後の機会にと呼んだ次第だった.

初日はお客さん案内コースで松山城,道後温泉を巡りお酒を飲みつつワイワイ.二日目は車でしまなみ海道へ向かい,は・か・た・の・し・お!でお馴染みの伯方島とタオルの今治市,伊予市の有名な観光スポットをまわってなんとか1泊2日ツアーを終えた.なんだかんだ自分が行ったことのない場所や食べたことのなかった郷土料理を食べることができたので,普通に旅行した気分だった.
自分のポンコツ具合で何度も予定が狂ってしまったのが本当に申し訳なかった.春からはもっと遊べる時間が増えるので,今回の埋め合わせをしたい.

以下伯方島で見た生きもの.春の息吹を感じ,もう虫が歩いてる!ちょうちょが飛んでる!と大はしゃぎだった.
hanekakusi3
ハネカクシ.
Oome
オオメカメムシ系.
Tetramorium tsushimae-kaigan
トビシワ~.
Isofusa
Isofusa2
イソフサヤスデ(Eudigraphis takakuwai nigricans)かな.普段見るトロいフサヤスデと違って猛スピード(当社比)でわさわさ~っ!と歩いていた.
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今月中旬、先輩と珍しい甲虫を採りに行こうと約束をしていたのだが、雨が降って流れてしまったのでリベンジのために林へ繰り出した。

時間は午後8時。たまたま予定のなかった後輩も連れて3人、自転車をこいで採集地へ。ここは大学からアクセスできる地域ではかなり環境がいい方だがけっこう限界なラインで、最初は楽しく話しながら向かっていたものの、着いたときには3人ともゼーハーゼーハー。肩で息をしていた。

夜に篩いをするのはこれまでもアドバイスをいただいていたことではあったが、暗いし、マムシ怖いし、環境よさげなとこで楽にアクセスできる場所があまりなかったしでこれまで全くやってこなかった。

さて、不安8割で採集開始……先日の台風による大雨のせいか、落ち葉が流されてしまっている……。以前までたっぷりあったリターが、全然ない。酷い。これは回復するまでしばらくかかりそうだ。
そんな中捕まってくれた心優しい虫たち。
tibimizugiwa
お馴染み2ミリもない小さなゴミムシ。チビミズギワゴミムシ(Polyderis microscopicus)だったっけ?毎回採ってるし、いつぞやのツルグレンでものすごい量入ってしまったので今回はスルー。
otibahime
タマキノコ。いつも見るオチバヒメタマキノコ(Colenisia terrena)でいいのかな。
hanekakusi
ハネカクシ。ちょっとぽっちゃり。可愛い。この種はこの場所でしか見たことないなあ。
euconnus
コケムシ。よく見るルイスヒメコケムシ(Euconnus lewisii)だろう。コケムシってアリヅカに比べてものすごく写真撮りにくい気がするが気のせいだろうか。

他に先輩が好きなアリヅカムシが採れたが、これまではもっと採集していたので物足りなかった。リターちゃん…どこいったの涙
strumigenysQsp
アリは、6種。おっ、と思えたのはこのStrumigenys女王と先輩が採ったコヌカ(Tapinoma saohime)くらい。コヌカはこの場所では初めて見た。というか、県内だと他に1箇所しか知らない。

すごく寒かったが、なんだかんだ楽しめた。複数人で採集に行くのもいいものだ。
採集種数的には…あと2ヶ月早ければもっと違っていたかもしれない。
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