邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ)を中心に、たまにしょうもない趣味を綴っていく日記。 笑いなしオチなしでの~んびりやっとります。コメントやリンクも大歓迎です(リンクの際はご一報ください)。画像の無断転載はお控えください。

現在、採集した日本産アリ類(2014~)は165種(雌88種,雄56種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

カテゴリ: 昆虫採集

順番が前後してしまったが,5月末に研究室の先輩に連れていってもらった鹿児島の方で採った虫など.

昼頃に出発して,夜中に到着.極々僅かな区間運転したが,運転したの去年の西表以来だし,高速は車校の高速教習以来だった.死ななくて良かった.

夜はやることがないので釣り.もういない祖父と一緒に行ったのが思い出されるが,最後に海釣りしたのは10年以上前だ.もう何もかも忘れていた.
それでも小魚は食いついてくれて,心優しいおさかなさん達に感動した.

朝起きて,木本の花を掬いつつ(画像なし),港に着いて釣り.まだ下草乾いてないからね.
patikan
ものすごく小さいけど,カンパチが釣れた.楽しかった.実家に帰って一式持って親父と出かけたくなった.

そろそろいい時間になったので,港に生えたなんか草とかをスウィープ.そこそこ虫が入った.
Lasioglossum apristum
お腹が淡いオレンジで綺麗なハチ.多分ニジイロコハナバチ(Lasioglossum apristum).珍しくもない種だが,初採集だった.
Crossocerus sp.
ヒメギングチの一種(Crossocerus sp.).何だろう.気が向いたら同定する.

移動し,いくつかポイントをまわる.ヒメバチは結構見たが,有剣類はあんまり採れなかった.まだまだ修行せねば.
その後,先輩が見つけていたよさげな土場へ.
最初は全然虫が飛んでないからさっさと退散…と思っていたが,よく見るとハチも甲虫もそこそこいる.ということで,しばらく粘って採集することに.ホシセダカヤセバチ(Pristaulacus intermedius)が結構いた.採ったときはもっと珍しいものを期待していたが,結局こいつに落ち着いた.セダカヤセバチはいつもこうだ.
Midori2
Midori
大隅のミドリカミキリ.ミドリカミキリの仲間自体,ベトナムで採ったのが初めてだったし,結構喜んだ.綺麗.
komedama
komedama2
なんか筒状でつまむとパチパチヘドバンする虫.触角がフサフサで,一体なんだか見当もつかなかったが,後日別の先輩にうかがうとコメツキダマシで,オニコメツキダマシ?とかその辺らしい.コメダマはコメツキっぽいのしか知らなかった.甲虫はいろんなのがいるなあ.
Camponotus japonicus mating flight
結婚飛行のチャンスをうかがっていたクロオオアリ(Camponotus japonicus).せっかく有翅女王も巣穴から顔を覗かせていたのに,カメラを向けるとみんな引きこもってしまった.オスとワーカーしか写ってない.

ナガタマとかトラカミキリとか一通りつまんだ後,移動.ここでは唯一篩いを行った.
Eustra japonica
エグリゴミムシ(Eustra japonica).鹿児島はミナミフトハリアリいるし,オオエグリもいないもんだろか.
Bacanius mikado
小さいエンマムシ.コアカツブ?この時期たまに採れる.
Proceratium itoi
イトウカギバラアリ(Proceratium itoi).何かの間違いでモリシタにならんかな.
ぜひ見てみたかった,走るハリアリは見つからず…前日の夢で登場したのみだった.今度は採るぞ…

先輩は狙いのハチが採れたようで,目的は達成.温泉に入り,仮眠した後,また運転していただいた.もっと運転できるようにならないとな…ご迷惑をおかけしっぱなしの一泊二日だった.
大学に到着した時点で3時くらい.当然電車は出ておらず,先輩のお宅に泊めていただいた.朝,ゆっくり睡眠をとって回復してから帰宅.本当にありがとうございました.
今回は不完全燃焼だったが,南九州での本格的な採集が初めてだったので,新鮮で楽しかった.もっと頑張ればちゃんと結果が出そう.また行きたい.
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卒業式以来の松山へ.採集合宿だ.来るべき連絡は来てなかったが,アリヤドリバチの回収とミュージアムで標本を見たかったので松山行きを決めた.
出発は小倉からのフェリー.博多からの電車がどっかの田舎の(大野城)駅で火災があったとかで,25分遅れ.すごーく心配になったので,先に普通に乗って待機.なんとか快速が追い付いて,出港10分前にチェックイン.
okaido
早朝の松山は,相変わらず車も人もいない.大街道には前日戦いを終えた戦士たちが倒れていたり,横断歩道に向かって土下座したりしていた.強く生きて欲しい.
katuyama
56号線の工事が終わって綺麗になってたり,持ち帰りの唐揚げ屋が出来てたりとたった2ヶ月いないだけでも変化を感じる.

7時ごろには友人の家に到着し,荷物を置いて談笑した後,朝ごはんに牛丼屋.彼は昆虫研ではなく他学部を選択し,院生をやっている.授業が大変なようだ.知り合いの近況を聞いた後,準備をして大学へ.


大学での待ち時間はものすごく長く感じた.こりゃ酷いもんだ.この環境から抜け出せて福岡に帰ってきて本当に良かった.昨年度までの自分のメンタルの強さに感服する.

採集が始まれば,一人で集中できるので一安心.件の巣を少し開けると,数匹のハチが飛来.よし,今年も大丈夫だな.
Hybrizon buccatus
アリヤドリバチ(Hybrizon buccatus).ケアリ寄生のヒメバチ.

この巣の他にハチが飛んでくる巣はないか,と付近の石をどけるも,全然飛んでこない.
川の流れのすぐそばの石をどけると,飴色のアリが見えた.
Solenopsis japonica2
トフシアリ(Solenopsis japonica)だ.河原で採れるとは聞いていたが,自分で見つけたのは初めてだった.ここに"ヤツ"がいないものか…しばらく探したが,見つけられなかった.

しかし,その黒いハチを想像した数分後,思わぬ成果を得る.
同じく河原のトビシワ(Tetramorium tsushimae)の巣を眺めていたとき,ツヤツヤした黒いものを発見する.
ん?
んんん??!?
Diapriidae myrmeco
これは…素晴らしい….トフシアリの巣にいるやつとは違ったが,これも採りたかったものの一つ.ハエヤドリクロバチ科の一種だが,翅が短い.この仲間はアリの巣で見られることもある,いわゆる好蟻性昆虫だ.
トビシワとともに見たことはあったものの,採集は出来ていなかった.初めてきちんと確認できた.これで四国とばしはなくなるな….四国を離れてから,このハチを採り損ねたことを後悔していた.まぁ,一日で好蟻性のハチを2種も見られたし,目的は達成だな.
kubotayamato
余力で石を起こし続け,アリヅカムシを見つけていく.
Batrisodellus sp.
kubotayamatokobi
Hagayasude
(上からBatrisodellus sp.,クボタヤマトヒゲブトアリヅカムシ,ハガヤスデ sp.)
ここは本当に好蟻性生物が多い.皆上に登ってカミキリとか採ってるらしいが,別にそこまで行かなくても楽しめるのだ.楽しみ方は人それぞれ,昨年も少し登ってセイボウを採って満足していたら文句言われたが,私には私の楽しみ方がある事を知って欲しい.無理か.
himemame
愚痴のお口直しに嬉しかったもの.ヒメマメザトウムシ(Caddo pepperella)だそうだ.マメザトウムシ科はおめめパッチリのザトウムシで,リターとか木の根元にいるらしい.篩いでも採れるということで,いつか見てみたいと思っていた.何度も採集しに来たこの場所で出会えるとは.しかもマメザトウムシ(C. agilis)ではなく珍しい方のヒメとは.辛い私を励ましてくれたのだろうか.
Lasius morisitai
こちらはモリシタ(Lasius capitatus)の女王.ちょっと珍しいクサアリ.光沢を持つ.

夕方ごろ,なんとも親切なことに車で下まで送ってもらい,夕飯は友人と食べた.そして飲んだ.日中のストレスが吹き飛んだ.

2日目は,博物館で標本調査.面白いことがわかった.これはネタになる.
aidaimuseum
博物館でスタッフをしている学部時代の同級生とも再会し,開催中の特別展を見学.こんな展示と幼い頃出会えていれば,もっと早くこの世界へ足を踏み入れていたかもしれない…先生の頑張りが一目で分かるしおりの案くらいは(今いる)学生たちだけで考えて欲しいもんだ
今年の夏の昆虫展とも連動しているようだ.
rame-n
夜,友人と合流して鯛めしとラーメンを食べて道後でお別れ.泊めてくれてありがとう.
また来るよ,松山.

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自分のすぐ近くというのは,なかなか訪れないものである.

お隣の山口県に行ってきた.そういえば,最後に山口で時間を過ごしたのは何年前だろう……福岡県民にとって山口県は,北九州から橋でスッと行けるおとなりさんである.天気予報で一緒に表示されるし,鹿児島宮崎よりよほど九州という認識がある(南九州を悪く言っているわけでは決してない).子どもの頃は,山口市はもちろん,萩市,美弥市などにも行った.家族旅行でも,学校行事でも,ちょっとした小旅行でワクワクしたものだ.

山口で一番訪れた場所は,福岡県のすぐとなり,本州の西端である下関市に違いない.
久々の下関は,すごく都会に見えた.マジマジと街並みを眺めたことはなかった気がする.
Pheidole indica
駅前の花壇の下に巣食っていたアリ,インドオオズアリ(Pheidole indica).放浪種.いろんな物が下関に運ばれてくるという証の一つでもある.

今回は,なんとも有難いことに先日知り合った虫屋さんに採集地まで案内していただき,一緒に採集を行うことになった.本州での採集は1年ぶりくらいか.

山で見かけた虫たち.
vafer
コケムシの一種(Cephennodes sp.).
Agathidium (Agathidium) cariniceps2
タマキノコ.ニセオオマルタマキノコ(Agathidium cariniceps)とご教示いただいた.篩いでAgathidium採ったの初めてでした.
kokekoke
これもコケムシ(Euconnus sp.).
Hypoponera beppin3
ベッピンニセハリアリ(Hypoponera beppin).福岡に帰ってきてからよく見るが,九州(とその近所)では多いんだろうな.
Kesigamusi
ひっくり返ったケシガムシ.これ自力で起き上がれないのではないだろうか(普通そんな状況にはならないんだろうけど).
Lordomyrma azumai
狩りをするアズマロゲリアアリミゾガシラアリ(Lordomyrma azumai).まあまあ少ないかな,という種.何かと縁がある.これからも沢山出会えそうだ.
Strumigenys lewisi
ウロコアリ(Strumigenys lewisi).アメイロアリの巣があったのと同じ石の下に営巣していた.けっこう同じ石をシェアして暮らしていることがあって,大したものがいないな…と思ってすぐ石を元に戻すのは賢い選択ではない.
Amblyopone silvestrii-2
今回の石起こし最大の成果.
Amblyopone silvestrii
ノコギリハリアリ(Stigmatomma silvestrii).嗚呼,なんて素晴らしいアリなのだろう.大学一年の冬に出会って以来,何度かこの姿を目に焼き付けてきたものの,コロニーが出たのは初の経験だった.ひっくり返した石の上で数匹がゆっくりのそのそと歩く姿は,うん,良い.今回だけで10個体ほど採集でき,総合採集個体数はダルマアリを越えた気がする.世間的な珍しさと,自分が出会える数は必ずしもイコールではない.このアリは世間的にはちょっと珍しい程度のアリだが,私にとってはずっと"結構珍しいアリ"くらいで居て欲しい.

アリは20種ほど採集できた.リターが良く,まだまだ珍しいものが見られそうな雰囲気だった.
二人で4時間ほど採集し,夜はとんかつ定食をいただいた.車内でもそうだったが,ご飯のときもアリ談義に花を咲かせ,とても楽しい時間を過ごせた.このような繋がりは大事にしなくては.

夜,バスで福岡へ.日帰りだったが,十分な成果.下関,いい街だった.また来たい(非常に雑な締め).
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地元に戻ったということで,引っ越しの忙しさの中に暇を見つけ,近所の山に登ってきた.

その山は裏山と言うにはやや遠いが,小学校の校歌にも出てくるまさしく地元の山だ.
せっかく春になったので,シフティングではなくスウィープで楽しみたく思い網を取り出すも,ネットがボロボロで救える面積が本来の半分くらいになっていた.これでは採れるものも採れない.

失意の中適当に掬っていき,心優しいハバチやコハナバチがわずかに入ってくれた.一時間ほど経った後,林道脇の石の上に腰かけていると,目の前をフラフラと飛ぶ何かが.わりと大きい.どうやらディプっぽいが,にぎやかしに入れとくか.トロいのでボロい網でも入った.
Haruka elegans
綺麗なまだら模様だ.ガガンボ?とも思ったが,にしてはちょっと雰囲気が違う.そういえば,春頃にだけ出る"はまだらはるか"とかいうのが,レッドデータブックに載ってたっけ,と思い出した.調べてみるとどうやらそうらしく,恐らくハマダラハルカ(Haruka elegans)でよさそうだ.RDBに載っているからといって珍な種かというとそうではないらしく,いろいろと興味深い話があったが詳しい解説はいろんなとこに載っているのでここでは割愛.

そんなことも知らず,ハマダラハルカは網に入って数秒で毒瓶に入れられ,(そのときは)特に感動することもなく関心は昼飯の唐揚げに向いていた.食べ終わってマッチを飲んでいると,マッチに虫が衝突.拾ってみると,ハネカクシだった.
hanekakusi4
おおこれは.なんか見たことあるぞ.チビゴミ掘りでいっぱい採れたヤツと似た種か?と思って家に帰った後図鑑をめくってみるも,似たような形で属が結構分かれていて諦めた.そもそもが見当違いかも.

結局スウィープ熱は昼ごはん終了と共に冷め,気付けばザルとバットを握っていた.
その辺の石を起こしつつ,落ち葉を篩う.
hitotumeatokiri
ヒトツメアトキリゴミムシ(Parena monostigma)だろうか.初めて見たが,綺麗な虫だ.
Hypoponera beppin
Hypoponera beppin2
こちらも美麗種.ベッピンニセハリアリ(Hypoponera beppin).多くはない種だが,生息地には普通にいる.かつての自分はこの種の良さが理解できていなかったらしいが,今見ると真紅の姿が本当に美しい.レア度の割にネット上に画像が全然ない.生体写真に至っては,投稿時点でこんなへっぽこブログのへっぽこ写真しかない.もっとみんな見つけて写真撮ってください.
kobati
小さな小さなコバチも採れた.ピンセットを近づけるとピョンと跳ねる.なにコバチだろう.

3月最後の採集にして,ブログ投稿時点で最後の採集になる.最近は忙しすぎてフィールドに出られていないので早くどこかへ出かけたいものだ.
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友人と二人で県の西にあるピョコっと飛び出たところに行った.
二人でのドライブは昨年秋の愛南町以来.またまたわがままを聞いてもらって連れていってもらった.

車内では卒業前ということもあり将来の話多め.彼とは気を遣わずに心から対話できるので,この時間がすごく好きだ.2時間と少し話して,目的地に到着.
時期が時期ということもあり,スウィープはなしで篩いのみ.
まだ3月半ばではあったが,林床ではアメイロアリがテクテク歩いていた.ここのアメイロは黒かった.そういえば,アメイロもいくつかの隠蔽種を含んでいるらしいのでワーカー,雄,雌を何匹か100エタに放り込む.四国のサンプルはなかったはずなので,そこそこ役に立つだろう.
他にもウロコやキイシリ,オオズなどいつもの面々が現れる.
こいつらでさえ真冬にはなかなか見ることができないので,それだけで満足だった.
天気がよく,照葉樹が生い茂る道は,夏にハチを採りに来たら面白そうだな~と思った.
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