邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ)を中心に、たまにしょうもない趣味を綴っていく日記。 笑いなしオチなしでの~んびりやっとります。コメントやリンクも大歓迎です(リンクの際はご一報ください)。画像の無断転載はお控えください。

現在、採集した日本産アリ類(2014~)は162種(雌86種,雄48種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

カテゴリ: 鞘翅

週末は大叔母の元に顔を見せに行くのと,タケノコ掘りをしていてこけて手を骨折した祖母のお見舞いも兼ねて祖父の家へ.あんなことがあったのに,作ってくれた昼ご飯は筍ご飯だった(バクバク食べてた).

それは置いておいて.祖父の家には数種のカエデが植えられていて,秋には綺麗な紅葉を見せてくれる.
最近先輩に連れられカエデの花掬いをしてからというものの,カエデ(に集まる虫)への想いが捨てきれず,いいタイミングだったので網を持って庭へ出た.
さすが今年.既にカエデは終わりかけていて,虫はそれほど集まっていない.しかし,掬ってみなければ何も入らない.その日のうちに西区の果てへ帰らなければならないことを考慮し,1時間だけその辺りのカエデを掬いまくった.

なんだかんだ虫は入った.ハバチ,ヒメバチ,コバチ,ヒメハナバチetc…やっぱり春はいい.虫たち(と私)がいきいきしている.一番の成果はとある虫の未記載種だったが,一番嬉しかったのは別の虫だった.
haraguro2
オレンジ地に黒い点々.ハラグロオオテントウ(Callicaria superba).特筆すべきはその大きさで,10mmを越える巨大なテントウムシだ.オオテントウはおろかカメノコテントウすら見たことのない私にとって,こいつが初めての1センチ越えテントウ.思わず声が出た.
そんなに多くない種のようで,そのような珍しい虫が採れたことも嬉しかったし,祖父の家の庭という私の原点でもある場所で,いままで何度も何度も虫とりをしたのに見たことすらなかった虫を採れたことが嬉しかった.
haraguro
嬉しくて何枚も写真を撮っているうちに,愛らしい仕草に心を打たれ,〆るのが惜しくなってしまった.こんな虫は久々だった.
彼(彼女?)は丁寧に展足したのち,祖父の家にあるドイツ箱に加わる予定だ.
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松山での生活が残すところ3か月となった昨年12月,気軽に四国の虫を採集できなくなることを惜しみながら土をかき集める日々を過ごしていた.
せっかく四国に居たのに,ヒゲブトオサムシも,タカネルリも,メクラチビも,オオヒョウタンも,ヒラズゲンセイも採ることができなかった.四国,愛媛,松山らしい虫を何も採ることができなかった……自分の採集能力の低さに怒りと悲しみを感じながら,かの未記録科を採集した場所のツルグレンの産物を眺めていると,見慣れない形の甲虫を見つけた.
nipponomarolia matsuyamensis-
この姿,実物を見たことはなかったがすぐに何者か分かった.
マツヤマハネナシナガクチキ(Nipponomarolia matsuyamensis)だ.ハネナシナガクチキ属及び本種は三代目教授の先生が記載されたもので,属名には日本らしい名がついており,種名には松山らしい名前がついている.まさに松山を代表する昆虫といっても過言ではないだろう.
Nipponomarolia matsuyamensis
篩い採集をする自分にとって,この虫も採りたい虫の一つだった.しかし,採集される時期が冬ということもあり,寒がりで冬に採集をやらない自分にとっては縁のない虫だと思っていた.最後の最後で同情してくれたのだろうか.松山の人はよそ者にもとても温かいが,虫まで温かいのか.

調べてみると採集地は本種の既産地だった.なんの新規性もないが,採りたかった種を採ったときの喜びは何物にも代えがたい感情である.
松山で採集をやってきた甲斐があったと,これで少しは言えるだろう.
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最近のツルグレンで採れた甲虫たち.
Agathidium (Agathidium) cariniceps
タマキノコムシ.専門の方からはニセオオマルタマキノコムシ(Agathidium cariniceps)ではないかとご教示いただいた.そうすると,大学の大先輩で4代目教授の先生が記載された種ということになる.
maguso
マグソコガネ?クロツツマグソ以外が落ちたのは初めて.全然分からないけどカッコいい.
hanekakusibium
hanekakusi2
細長いハネカクシたち.今回ハネカクシはいっぱい落ちた.ほとんどはいつメンだったけど,この人らは久しぶり.
Ectomychus basalis
カタベニケブカテントウダマシ(Ectomychus basalis).一緒に採れたホソテンダマ系男子よりこっちの方が初採集だったし綺麗で嬉しかった.
kokemushitati
胸が広い系のコケムシ.コケムシはみんな好き.
Dernostea tanakai
嬉しかったもの,ダエンキスイ(Dernostea tanakai).頭が引っ込んだ写真しか見たことがなかったので最初ムクゲキスイかなにかかと思った.最近この辺の虫に良さを感じてきて段々抜けられなくなってきている.やっぱり好きなものは多い方がいい.
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eguri
ハヤシケアリ(Lasius hayashi)の巣にいたわりと大きめのツヤツヤツルツルなアリヅカムシ.
多分エグリチイロアリヅカムシ(Batrisus politus).
ん~滑らかな曲線のラインが良い.これまで採ったことがなかった.
今回の採集では篩いを捨て朽木を割って大量のケアリの巣を暴いたからこそ得られた結果だろうか.

県内でも記録があるし,全国的にも特に珍しいものではないようだが,美麗種だ.
似た珍種もいるようだが,まあ採集下手な私には採れんだろう.図鑑で拝むに留める.
hayashike-
ホストのアリ.この雰囲気はハヤシでよさそう.最近はケアリの生前の写真を撮っておくことにしている.標本になると「さぁ~て私は誰でしょう?」となって頭を抱えてしまうためだ.
ところで,好蟻性甲虫の記録を出される方々は専門ではないホストのケアリをスパッと同定してらっしゃるが,本当にすごい(嫌味ではなく).私の場合,あれか?いやこれも近いな…うーんこの線も捨てきれない…と泥沼に陥ってしまう.どなたかケアリの同定について御指南を………バタッ
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最近は,来年に向けてタトウ標本の整理をしている.
元々マウントは下手だからそんなに好きじゃないが,マウントしないとじっくり観察できないし,ラベルが付けば立派な標本になるのでそれを箱に並べて眺めたり,グループごとに整理するのは好き.ということでマウント作業はよくするし,周りと比べると標本は作っている方だと思う.

今日も"なんだ標本作ってるのか"と少しガッカリしたようにコメントされたけど(解剖とか研究の役に立つことしててほしかったんだろうな),そのときマウントしていたのはドドド珍品だったから許して欲しい.

タトウは便利だ.きちんと保管していればしばらく維持できるし入れ物に気を配っていればかさ張らず持ち運びも楽々.おまけに開けて眺めるだけであの日の思い出が蘇る.これではマウントせずにほったらかしにしてしまうのも無理はない.
しかし,マウントしてラベルを付けなければ標本ではないので,いずれは面倒な作業をしなければいけない.
思い出に浸るのも良いが,たまには重い腰を上げることも必要だ.
hutohati
例えばタトウに入れっぱなしの専門外の虫.優先順位が低くマウントされにくい.マイナーな虫であればなおさらだ.
こちらはハチモドキバエという品のあるグループでTwitterで同定していただいたところによるとフトハチモドキバエ(Eupyrgota fusca)だそうだ.大きくかっこよくてつい採ってしまったDipteraは,なるべくその日のうちに,それが叶わなかったらタトウを開けたときにマウントしてしまおう.
後ろのニューロも,よく知りもしない,処理の仕方も分からないのになぜか採ってしまったときは,タトウに封印せずそのときにマウントしよう.心に決めた.
himemaki
ヒメマキムシ.
himetamakinoko
マルヒメキノコムシ.
tibihirata
チビヒラタムシ.

これらマレーゼで採れた甲虫たち.マレーゼはとかくハチに目が行ってしまいがちなので,甲虫は少ないし(当社比)タトウでいいや,とぶちこんでしまうと存在を忘れ,もしいいものが入っていてもすぐに見つけられないかもしれない.マレーゼで採れる甲虫にはあまり得られないものもいるらしいし(別に上のはそんなにいい虫でもないが…),量も少ないならその場で作ってしまった方が後々のためだ.
最近は,あ,これいいなと思った甲虫はその場でマウントしてしまうようにしている.良さそうなの採った,欲しいなら差し上げますよ,でもいつの採集品だか忘れました,では効率が悪い.
oomado
マドボタル.多分オオマド.これもマレーゼ.大型甲虫は展脚にこだわりのない私でもさすがに足が出ていてほしいので,軟化できない状況下ではマウントをためらってしまう.そうして時間だけが過ぎていくことになるので,せめて出す,できれば揃えたいところだ.しかし,マレーゼで採れた個体は酢エチ〆と違って脚や触角があまり言うことをきいてくれないので,難しいところである.

頻繁にマウントしているつもりだが,学部生時代に採った虫ですら一生のうちに処理しきれない自信がある.どうしよう.
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