邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ)を中心に、たまにしょうもない趣味を綴っていく日記。 笑いなしオチなしでの~んびりやっとります。コメントやリンクも大歓迎です(リンクの際はご一報ください)。画像の無断転載はお控えください。

現在、採集した日本産アリ類(2014~)は161種(雌86種,雄48種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

カテゴリ: 採集記

西表島最終日.張り切ってはみたものの,船の時間まではわずかしかない.一か所まわってそれで終わりだ.
miyakokin
ホテルの前に居たミヤコキン?(ミヤコキンの学名を調べるとPhilia miyakonusLampromicra miyakonaが出てきて今はどっちか分からなかった)
前日に調べた場所をナビに入れ,いざ出発.

到着してみると,うん,海に近い林でハチがいそうだ.
Xanthopimpla punctata
早速入ったこちらは人気のキサピン.腹部の背板の紋と産卵管の長さからXanthopimpla punctataだろう.
Diplazon ryukyuensis
Diplazon ryukyuensis?カラーリングは記載と一致.
ヒメバチの他にもコマユや有難いハチなど結構密度は高かった.たぶん未記載のヒメバチも採れた.
haetori
あら綺麗なハエトリ.
hitorimodoki
ヒトリモドキの何か.南国感.
benibo
ミナミボタルみたいなの.春感がある.オオバヤシミナミボタル(Drilaster ohbayashii)とかその辺?全然調べてないです.

スウィープのみで篩いはせず,飛ぶ虫と戯れた.楽しかった.
minato
余裕を持って港に到着.あっという間過ぎた5日弱だった.やり残したことばかり,本当に何もできなかった.
西表島,またすぐに戻ってくるぞ.
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旅行もいよいよ終わりが見えてきた.
全然アリ採れてないじゃん!ということで,本腰を入れて篩うことに.
Mitsuha
まず出てきたのはこちら.ミツバアリ(Acropyga sauteri).なんと,写真を撮り損ねていた.撮ってる場合じゃねえ!と焦っていたということか.
三つ歯がある.点のようなおめめが可愛い(Eヨへ・ )
aridukatiisai
aridukamusi2
一番多かったアリヅカムシ.なんていう奴だったか忘れてしまった.触角の先端が印象的.
nankahanekakusi
大腮がかっこいいハネカクシ.体もけっこう大きくて良い.
Myrmecina ryukyuensis
八重山の篩いの供,コガタカドフシアリ(Myrmecina ryukyuensis).本土のカドフシアリ(M. nipponica)よりよっぽど多い.どんなササラダニを食べているんだろう.
Aphaenogaster tipuna2
林縁の材からはアシナガ.西表に多いタカサゴアシナガアリ(Aphaenogaster tipuna).美麗種だ.
Aphaenogaster tipuna
初めて女王様に謁見.うん,女王様もお綺麗だ.
takasagonosu
こちらは石の下に広がっていた別のコロニー.右上になにか殻のようなものが見える.これは最初餌の残りカスかなんかだろうと思っていた.
しかし,その後も石をめくっていくと,あるものがよく見られ,もしかしてこれじゃ…?と思ったり思わなかったり.
tyoutyonosanagi
シジミチョウの蛹.少なくとも5つは見た.こんなとこで蛹化していて食べられないのだろうか.2つはアリの巣の中に転がっていた.
あれはなんという種だったのだろう.私はチョウについては不勉強なものでシジミが石の下で蛹になるとは知らなかった.
akadaruma
再び篩い.アカダルマコガネ(Panelus rufulus).赤いマメダルマみたいなの.実は大学1年のときに行った石垣遠征で採っていたが,毒ビンの中で行方不明になってしまっていた.今度は大丈夫.赤くて綺麗.
Euponera sakishimensis2
赤といえばこいつが採れたのは嬉しかった.Euponera sakishimensis
アカケブカハリアリ(Euponera sakishimensis).ケブカハリアリの八重山ver.で,ちょっと赤味があるほか姿も少しずつ違う.色が付いているアリは綺麗だが,もともと金色の毛を持つケブカハリアリに色が付いたら最強である.
石垣島にもいるが,前回の遠征では出会うことができなかった.沖縄のアリの記録がほとんど世に出ていないせいもあるが,記録が少ない種の一つ.
koutyuusp1
アリはネタ切れ.この甲虫は初採集だった.ちっちゃくてかわいい.
nakakotyu2
nakakoutyu
これはなんという奴だったか…細長い系.一匹だけ落ちた.
diapri2
なんか変なアリがいる!と思って採ったらハチでした,というのは私にとってはよくある話だが,このハエヤドリクロバチを見たときもなんだ!?Newか!?!?と一瞬思った.冷静に考えて体長に対してこんなに触角の長いアリはいない.しかし,羽が短い(無翅かどうかは未確認)ハエヤドリクロバチはいくつか見てきたが,こんなタイプは初見だった.

どうにかこうにか初採集種(アカケブカ)を落とし,面子を保ってホテルへ戻る.
もう明日には帰らなければいけない.最後を飾るにふさわしい場所を,ホテルのおっちゃんと一緒にグーグルマップで探してさっさと寝た.
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前回の更新から9か月が経った.いい加減書かないと忘れてしまう.
hune
朝.次の日から仕事がある両親を見送る.なかなか一緒にいることがないし,もっとあちこち観光地に行けばよかったかな.
kanmuri
電柱にとまる天然記念物.
前日,夕方しか篩い採集できなかったので同じ場所に向かう.あそこは環境よさそうだ.
着いたら網などに目もくれずシフターを取り出す…と,目の前をヒメバチが通過.こんなんばっかだ.
yaitokana
kanimusi
篩い始めると,早速出た.ヤイトムシとカニムシ.とりあえず採るが,いつか種名が分かる日が来るのだろうか.
benten
旧アゴウロコ.多分イガ(Strumigenys benten)ですな.ケブカを期待しつつ毎度毎度イガウロコ.八重山だと普通.
nakahanekakusi
見たことある形のハネカクシ.綺麗だな,と思って写真を撮り終えると飛んでいってしまった.
arisimi
アリシミの類.ツヤオオハリアリ(Brachyponera luteipes)の巣から.ホストの記録あったっけ.節操なく入ってそう.
yotubato
お?新顔.この色と形は…
yotuba
おお~これは!ヨツバアリ(Acropyga yaeyamensis)だ!
アリ界のよつばちゃん.黄色いけど.
ヨツバアリは漢字で書くと四葉蟻ではなくて,四"歯"蟻.大腮に4つ歯があるからよつば.日本には三葉,四葉,五葉がいる.四歯は2種いるが,ヨツバアリとはだいぶ姿が違うので見れば一目瞭然.

ヨツバアリで勢い付いたか,次々にアリを落としていく.
uroko-nohime
ヒメウロコアリ(S. minutula).昔のStrumigenysでは大腮が短い種.よく採れるキバナガウロコ(S. stenorhina)の大腮が長いだけに超短く見える.
kakubara
カクバラアリ(Recurvidris recurvispinosa).学名カッコいい.日本では一種だけ.世界的にも種数は少ない.
aridukamusi
アリ以外には小さいアリヅカムシが大量に出た.この大きなアリヅカムシは一頭だけ.
enmamuti
エンマムシも出た.他にも甲虫はコケムシとかミジンムシダマシとかよく見たような気がする.段々土壌性甲虫にも興味がわいてきた.
tuyao-siro
そういえばこんなのも.同じ材から出したツヤオオハリアリとシロアリが鉢合わせになって狩られているところ.
小さいながらも迫力満点.

気が付けばもう夕方になり,お腹も空いてきた.腹が減っては戦ができぬ.とりあえずご飯にして夜また出かけよう…と思っていたら!ちょっと休憩しようと思って横になっていたら!いつの間にか朝になっていた…….そんなに疲れていないつもりだったが,初採集種を採って得た嬉しさエネルギーでなんとかしていたのだろう.まあいい休息になった.朝風呂していざ出陣.つづく.
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昼ご飯を食べ、場所を変えてまだまだ採集。海岸で浜の風と匂いを感じながら篩う。
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ハネカクシ。
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湿った流木を割ると出てきたケブカアメイロ(Nylanderia amia)。コロニーだったはずだが女王は落とせなかった。
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ごみだま。沢山いたけど、ウジャウジャという程ではなかった。
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ぞうりにわらじ(すいません面白くないです)。

あんまり大したものいなかったので、海浜性の虫を採ったと確認して山へ移動。
海から少し離れた山。数日前の雨の影響からかまだだいぶ湿っているが、環境は良さそう。そのあたりを何回かものすごく適当に篩ってみると、何かしらアリが入った。
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何かしらの一つ、ナンヨウテンコクオオズ(Pheidole parva)。名前が長い。かなり短縮されてブギオオズとも。

これだけ適当でも何種か入ってくるのは当たりだ。真剣に篩う。
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クビレハリアリ(Ooceraea biroi)。かなりカッコいいアリ食のアリ。この仲間では一番普通種だけど、カッコいいもんはカッコいい。
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余談だが、これまでに日本で見つかったクビレハリアリ(4種)は全部クビレハリアリ属(Cerapachys)に属していたが、去年(2016年)の論文で4属に振り分けられた。このビロイはOoceraeaという属に移動した。西表島ではもう一種、Parasysciaに属することになったクビレハリアリがいるはずだが、そちらは結局見つけられなかった。ちくしょー。
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擬死するミナミフトハリアリ(Ectomomyrmex sauteri)。こんなに大きいと擬死されてもさすがに気付いちゃうよ...。わりとじっとしてるから自然界では普通に効果ありそう。

この日はあっち行ったりこっち行ったりを繰り返したので、ここではあまり採集できなかった。またの機会に、ととりあえず宿へ戻った。テレビをつけるとちょうどWBCがやっていて、興奮しながら応援した。勝てて良かった。
日本が試合に勝った嬉しさと明日どんなアリに出会えるだろうという楽しみでなかなか眠れなかったが、なんとか意識をとばしてこの日を終えた。
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西表島二日目。この日からだいぶ長い時間採集にあてられるので、少し遠くまで車を走らせる。
目的地に到着すると、車窓からてふてふが沢山飛んでいるのが見えた。これは期待できそうだ(チョウは採らないけど)。

歩いて網を振るだけで虫が飛び出してくる。すごい…さすが南の島、3月だろうと関係ない。
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こいつらは網で掬うまでもなく多いことが分かった。
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一日目に港の近所で不妊虫放飼がどうのこうのって書いてあった車が停まっていたし、このミバエはもしかして放されたウリミバエ(Bactrocera cucurbitae)なんかな、とか思いつつ進んでいく......…しかし、ミバエは入るがハチが全然入らない。まだ早いのかな…とかさっき思ったことと真逆のことを考えながら、淡々と網を振る。
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あ、そこそこの大きさの甲虫が入った。
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クビナガゴミムシだ。綺麗。雰囲気はフタモンクビナガに近いけど、エリトラの模様が全然違う。暇があったら原色めくってみよう。
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あ、カマキリの幼虫だ。可愛い。ハラビロかな。
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あ、四国にもいる奴だ。ヨツモンカメノコハムシ(Laccoptera quadrimaculata)。分布を広げている種で、沖縄でなくとも九州と四国であれば採れる。九州(地元)と四国(下宿先)にすんでいると書きつつ採ったことがなかったので、けっこう嬉しかった。うちの大学の人と縁のある虫。
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もいっこカメノコ。タテスジヒメジンガサハムシ(Cassida circumdata)。スイカみたいな模様が素敵。実はこの虫に初めて出会ったのは台湾で、そのときは海外のカメノコハムシきれ~、とか思っていたものだった…おまえ日本にもおったんかい!

そろそろハチも採らんと…
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ハチが採れないといっても、このコハナバチとメンハナバチ、ツヤハナバチは多かった(多分ほとんど同じ種だろうけど…)。そして撮ったときは気付かなかったが、
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こいつわりと絶望的だった。


ちなみに、
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同じ個体。無事に逃げ切ったというか気付かない間に他の花に移ったというか…。生きるか死ぬかは結構運だ。
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申し訳程度のチョウ要素。リュウキュウアサギマダラ(Ideopsis similis)ばかりでアサギマダラ(Parantica sita)は見たっけ…という感じだった。石垣島ではアサギマダラも少しは見たけど…。

イエローパンを置けば大量に採れるコバチやクロバチばかり集まり、せっかく網を持っている意味がないじゃないか!と思い始めたころ、目の前を黄色いのがよぎる。ハエか?いや、あの大きさと動きはハエっぽいけど見覚えがある。少し前まで杖になっていた網をとっさに振り、採った。
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キサピン!キイロヒラタヒメバチだ!こいつらは綺麗な黄色をしていることもあり人気のグループだ。南の方に多く、日本本土では採れる種はたかが知れている。
しかし!ここは西表島!きっと南西諸島でしか採れない奴だろう!同定楽しみ~!
とその場では思っていた。しかし、採集を終えてアルコールに移す際に既に嫌な予感がしていた。
予感は当たり、本土にも居る一番の普通種、ミノオキイロヒラタヒメバチ(Xanthopimpla clavata)でした。でも、綺麗なハチであることに違いはないし、本種を佐賀で初めて捕まえたときはけっこう感動したものだ。

正午になったところでご飯のため採集終了。水溜りから枯れ葉を網代わりにゲンゴロウを採ったり、大きくて綺麗なツチバチを採ったりと採集自体を楽しめた。
tutibati
大きくて綺麗なツチバチ.一回同定したけど忘れてしまった.
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車に乗る前に綺麗なバッタを見つけた。イリオモテモリバッタ(Traulia ornata iriomotensis)の幼虫だろう。モリバッタの中ではイリオモテが一番綺麗と聞いていたので見てみたかったが、少し残念なことに幼虫だった。今度は成虫を見たいな。

昼ごはん(もう何食べたか覚えてない)を食べてからは海へ向かった。結構写真を貼ったのでまた次回。今回はアリ、なし!
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