2018年04月
準備
来週月曜からの遠征の準備.単に虫を採るだけではないので,少し荷物が多く,覚えなくてはならないこともある.
下準備をしっかりし,これもやっておけば良かった,とならないように頑張ろう.
下準備をしっかりし,これもやっておけば良かった,とならないように頑張ろう.
腹黒くて大きいやつ
週末は大叔母の元に顔を見せに行くのと,タケノコ掘りをしていてこけて手を骨折した祖母のお見舞いも兼ねて祖父の家へ.あんなことがあったのに,作ってくれた昼ご飯は筍ご飯だった(バクバク食べてた).
それは置いておいて.祖父の家には数種のカエデが植えられていて,秋には綺麗な紅葉を見せてくれる.
最近先輩に連れられカエデの花掬いをしてからというものの,カエデ(に集まる虫)への想いが捨てきれず,いいタイミングだったので網を持って庭へ出た.
さすが今年.既にカエデは終わりかけていて,虫はそれほど集まっていない.しかし,掬ってみなければ何も入らない.その日のうちに西区の果てへ帰らなければならないことを考慮し,1時間だけその辺りのカエデを掬いまくった.
なんだかんだ虫は入った.ハバチ,ヒメバチ,コバチ,ヒメハナバチetc…やっぱり春はいい.虫たち(と私)がいきいきしている.一番の成果はとある虫の未記載種だったが,一番嬉しかったのは別の虫だった.
オレンジ地に黒い点々.ハラグロオオテントウ(Callicaria superba).特筆すべきはその大きさで,10mmを越える巨大なテントウムシだ.オオテントウはおろかカメノコテントウすら見たことのない私にとって,こいつが初めての1センチ越えテントウ.思わず声が出た.
そんなに多くない種のようで,そのような珍しい虫が採れたことも嬉しかったし,祖父の家の庭という私の原点でもある場所で,いままで何度も何度も虫とりをしたのに見たことすらなかった虫を採れたことが嬉しかった.
嬉しくて何枚も写真を撮っているうちに,愛らしい仕草に心を打たれ,〆るのが惜しくなってしまった.こんな虫は久々だった.
彼(彼女?)は丁寧に展足したのち,祖父の家にあるドイツ箱に加わる予定だ.
それは置いておいて.祖父の家には数種のカエデが植えられていて,秋には綺麗な紅葉を見せてくれる.
最近先輩に連れられカエデの花掬いをしてからというものの,カエデ(に集まる虫)への想いが捨てきれず,いいタイミングだったので網を持って庭へ出た.
さすが今年.既にカエデは終わりかけていて,虫はそれほど集まっていない.しかし,掬ってみなければ何も入らない.その日のうちに西区の果てへ帰らなければならないことを考慮し,1時間だけその辺りのカエデを掬いまくった.
なんだかんだ虫は入った.ハバチ,ヒメバチ,コバチ,ヒメハナバチetc…やっぱり春はいい.虫たち(と私)がいきいきしている.一番の成果はとある虫の未記載種だったが,一番嬉しかったのは別の虫だった.
オレンジ地に黒い点々.ハラグロオオテントウ(Callicaria superba).特筆すべきはその大きさで,10mmを越える巨大なテントウムシだ.オオテントウはおろかカメノコテントウすら見たことのない私にとって,こいつが初めての1センチ越えテントウ.思わず声が出た.
そんなに多くない種のようで,そのような珍しい虫が採れたことも嬉しかったし,祖父の家の庭という私の原点でもある場所で,いままで何度も何度も虫とりをしたのに見たことすらなかった虫を採れたことが嬉しかった.
嬉しくて何枚も写真を撮っているうちに,愛らしい仕草に心を打たれ,〆るのが惜しくなってしまった.こんな虫は久々だった.
彼(彼女?)は丁寧に展足したのち,祖父の家にあるドイツ箱に加わる予定だ.
春の裏山
地元に戻ったということで,引っ越しの忙しさの中に暇を見つけ,近所の山に登ってきた.
その山は裏山と言うにはやや遠いが,小学校の校歌にも出てくるまさしく地元の山だ.
せっかく春になったので,シフティングではなくスウィープで楽しみたく思い網を取り出すも,ネットがボロボロで救える面積が本来の半分くらいになっていた.これでは採れるものも採れない.
失意の中適当に掬っていき,心優しいハバチやコハナバチがわずかに入ってくれた.一時間ほど経った後,林道脇の石の上に腰かけていると,目の前をフラフラと飛ぶ何かが.わりと大きい.どうやらディプっぽいが,にぎやかしに入れとくか.トロいのでボロい網でも入った.
綺麗なまだら模様だ.ガガンボ?とも思ったが,にしてはちょっと雰囲気が違う.そういえば,春頃にだけ出る"はまだらはるか"とかいうのが,レッドデータブックに載ってたっけ,と思い出した.調べてみるとどうやらそうらしく,恐らくハマダラハルカ(Haruka elegans)でよさそうだ.RDBに載っているからといって珍な種かというとそうではないらしく,いろいろと興味深い話があったが詳しい解説はいろんなとこに載っているのでここでは割愛.
そんなことも知らず,ハマダラハルカは網に入って数秒で毒瓶に入れられ,(そのときは)特に感動することもなく関心は昼飯の唐揚げに向いていた.食べ終わってマッチを飲んでいると,マッチに虫が衝突.拾ってみると,ハネカクシだった.
おおこれは.なんか見たことあるぞ.チビゴミ掘りでいっぱい採れたヤツと似た種か?と思って家に帰った後図鑑をめくってみるも,似たような形で属が結構分かれていて諦めた.そもそもが見当違いかも.
結局スウィープ熱は昼ごはん終了と共に冷め,気付けばザルとバットを握っていた.
その辺の石を起こしつつ,落ち葉を篩う.
ヒトツメアトキリゴミムシ(Parena monostigma)だろうか.初めて見たが,綺麗な虫だ.
こちらも美麗種.ベッピンニセハリアリ(Hypoponera beppin).多くはない種だが,生息地には普通にいる.かつての自分はこの種の良さが理解できていなかったらしいが,今見ると真紅の姿が本当に美しい.レア度の割にネット上に画像が全然ない.生体写真に至っては,投稿時点でこんなへっぽこブログのへっぽこ写真しかない.もっとみんな見つけて写真撮ってください.
小さな小さなコバチも採れた.ピンセットを近づけるとピョンと跳ねる.なにコバチだろう.
3月最後の採集にして,ブログ投稿時点で最後の採集になる.最近は忙しすぎてフィールドに出られていないので早くどこかへ出かけたいものだ.
その山は裏山と言うにはやや遠いが,小学校の校歌にも出てくるまさしく地元の山だ.
せっかく春になったので,シフティングではなくスウィープで楽しみたく思い網を取り出すも,ネットがボロボロで救える面積が本来の半分くらいになっていた.これでは採れるものも採れない.
失意の中適当に掬っていき,心優しいハバチやコハナバチがわずかに入ってくれた.一時間ほど経った後,林道脇の石の上に腰かけていると,目の前をフラフラと飛ぶ何かが.わりと大きい.どうやらディプっぽいが,にぎやかしに入れとくか.トロいのでボロい網でも入った.
綺麗なまだら模様だ.ガガンボ?とも思ったが,にしてはちょっと雰囲気が違う.そういえば,春頃にだけ出る"はまだらはるか"とかいうのが,レッドデータブックに載ってたっけ,と思い出した.調べてみるとどうやらそうらしく,恐らくハマダラハルカ(Haruka elegans)でよさそうだ.RDBに載っているからといって珍な種かというとそうではないらしく,いろいろと興味深い話があったが詳しい解説はいろんなとこに載っているのでここでは割愛.
そんなことも知らず,ハマダラハルカは網に入って数秒で毒瓶に入れられ,(そのときは)特に感動することもなく関心は昼飯の唐揚げに向いていた.食べ終わってマッチを飲んでいると,マッチに虫が衝突.拾ってみると,ハネカクシだった.
おおこれは.なんか見たことあるぞ.チビゴミ掘りでいっぱい採れたヤツと似た種か?と思って家に帰った後図鑑をめくってみるも,似たような形で属が結構分かれていて諦めた.そもそもが見当違いかも.
結局スウィープ熱は昼ごはん終了と共に冷め,気付けばザルとバットを握っていた.
その辺の石を起こしつつ,落ち葉を篩う.
ヒトツメアトキリゴミムシ(Parena monostigma)だろうか.初めて見たが,綺麗な虫だ.
こちらも美麗種.ベッピンニセハリアリ(Hypoponera beppin).多くはない種だが,生息地には普通にいる.かつての自分はこの種の良さが理解できていなかったらしいが,今見ると真紅の姿が本当に美しい.レア度の割にネット上に画像が全然ない.生体写真に至っては,投稿時点でこんなへっぽこブログのへっぽこ写真しかない.もっとみんな見つけて写真撮ってください.
小さな小さなコバチも採れた.ピンセットを近づけるとピョンと跳ねる.なにコバチだろう.
3月最後の採集にして,ブログ投稿時点で最後の採集になる.最近は忙しすぎてフィールドに出られていないので早くどこかへ出かけたいものだ.
新しい生活
今日から福岡での新生活が始まりました.