邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ・ハチ)を中心に綴っていく日記. コメントやリンク大歓迎です (リンクの際はご一報ください).本ブログに掲載の物事はほとんどが未発表のものであり,報文・論文への引用は固くお断りしております.引用が必要な際は状況により情報を提供いたしますので,メッセージにてご連絡くださいませ.画像の無断転載はお控えください.当ブログの管理人および記事に登場する人物は実在の人物とは基本的に無関係です.当ブログの運営に関する御意見はブログ内でのみ受け付けます.ご了承ください.

現在、自己採集した日本産アリ類(2014~)は197種(雌124種,雄75種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

2018年02月

卒論発表があった.発表慣れしていない人もいるだろうけど,皆自信を持って発表していた.


夜は追いコン.ついに追い出される側になってしまった.程よくお酒がまわってとても楽しめた.
先生方がつけ麺屋へ向かうのを見届け先輩と二人海鮮系のお店へ.安くておいしかったし,いろいろ話せた(普段からいっぱい話してるけど).

帰り道に後輩が居酒屋へ歩いて行くのを発見.先輩はついていったが,私は頭が痛かったので帰宅.
いろいろあった一日だった.
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ヒメバチは多様だ.
Brachycyrtus nawaii
見ていて飽きないし,何度も採集に出かけた場所でもいくらでも初採集種が出る.
Ctenopelmatinae
しかし,そのほとんどが"見るだけ"で終わってしまうのが歯がゆい.
Diplazontinae
自分の力量不足が一番だが,他にもいろいろあって種まで同定できるのはほんの一握り,いや一つまみだ.
Astiphromma wasureta
間違いなく未記録だ,間違いなく未記載だ,と分かってはいても,それを証明するのには莫大な時間と労力がかかってしまう.
Orthocentrinae
少しでもお力になりたいが,これまた自分の力が不足していて足を引っ張ってしまっている.とりあえず,ひとつ.頑張ろう.
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松山での生活が残すところ3か月となった昨年12月,気軽に四国の虫を採集できなくなることを惜しみながら土をかき集める日々を過ごしていた.
せっかく四国に居たのに,ヒゲブトオサムシも,タカネルリも,メクラチビも,オオヒョウタンも,ヒラズゲンセイも採ることができなかった.四国,愛媛,松山らしい虫を何も採ることができなかった……自分の採集能力の低さに怒りと悲しみを感じながら,かの未記録科を採集した場所のツルグレンの産物を眺めていると,見慣れない形の甲虫を見つけた.
nipponomarolia matsuyamensis-
この姿,実物を見たことはなかったがすぐに何者か分かった.
マツヤマハネナシナガクチキ(Nipponomarolia matsuyamensis)だ.ハネナシナガクチキ属及び本種は三代目教授の先生が記載されたもので,属名には日本らしい名がついており,種名には松山らしい名前がついている.まさに松山を代表する昆虫といっても過言ではないだろう.
Nipponomarolia matsuyamensis
篩い採集をする自分にとって,この虫も採りたい虫の一つだった.しかし,採集される時期が冬ということもあり,寒がりで冬に採集をやらない自分にとっては縁のない虫だと思っていた.最後の最後で同情してくれたのだろうか.松山の人はよそ者にもとても温かいが,虫まで温かいのか.

調べてみると採集地は本種の既産地だった.なんの新規性もないが,採りたかった種を採ったときの喜びは何物にも代えがたい感情である.
松山で採集をやってきた甲斐があったと,これで少しは言えるだろう.
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最近のツルグレンで採れた甲虫たち.
Agathidium (Agathidium) cariniceps
タマキノコムシ.専門の方からはニセオオマルタマキノコムシ(Agathidium cariniceps)ではないかとご教示いただいた.そうすると,大学の大先輩で4代目教授の先生が記載された種ということになる.
maguso
マグソコガネ?クロツツマグソ以外が落ちたのは初めて.全然分からないけどカッコいい.
hanekakusibium
hanekakusi2
細長いハネカクシたち.今回ハネカクシはいっぱい落ちた.ほとんどはいつメンだったけど,この人らは久しぶり.
Ectomychus basalis
カタベニケブカテントウダマシ(Ectomychus basalis).一緒に採れたホソテンダマ系男子よりこっちの方が初採集だったし綺麗で嬉しかった.
kokemushitati
胸が広い系のコケムシ.コケムシはみんな好き.
Dernostea tanakai
嬉しかったもの,ダエンキスイ(Dernostea tanakai).頭が引っ込んだ写真しか見たことがなかったので最初ムクゲキスイかなにかかと思った.最近この辺の虫に良さを感じてきて段々抜けられなくなってきている.やっぱり好きなものは多い方がいい.
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西表島最終日.張り切ってはみたものの,船の時間まではわずかしかない.一か所まわってそれで終わりだ.
miyakokin
ホテルの前に居たミヤコキン?(ミヤコキンの学名を調べるとPhilia miyakonusLampromicra miyakonaが出てきて今はどっちか分からなかった)
前日に調べた場所をナビに入れ,いざ出発.

到着してみると,うん,海に近い林でハチがいそうだ.
Xanthopimpla punctata
早速入ったこちらは人気のキサピン.腹部の背板の紋と産卵管の長さからXanthopimpla punctataだろう.
Diplazon ryukyuensis
Diplazon ryukyuensis?カラーリングは記載と一致.
ヒメバチの他にもコマユや有難いハチなど結構密度は高かった.たぶん未記載のヒメバチも採れた.
haetori
あら綺麗なハエトリ.
hitorimodoki
ヒトリモドキの何か.南国感.
benibo
ミナミボタルみたいなの.春感がある.オオバヤシミナミボタル(Drilaster ohbayashii)とかその辺?全然調べてないです.

スウィープのみで篩いはせず,飛ぶ虫と戯れた.楽しかった.
minato
余裕を持って港に到着.あっという間過ぎた5日弱だった.やり残したことばかり,本当に何もできなかった.
西表島,またすぐに戻ってくるぞ.
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