朝.次の日から仕事がある両親を見送る.なかなか一緒にいることがないし,もっとあちこち観光地に行けばよかったかな.
電柱にとまる天然記念物.
前日,夕方しか篩い採集できなかったので同じ場所に向かう.あそこは環境よさそうだ.
着いたら網などに目もくれずシフターを取り出す…と,目の前をヒメバチが通過.こんなんばっかだ.
篩い始めると,早速出た.ヤイトムシとカニムシ.とりあえず採るが,いつか種名が分かる日が来るのだろうか.
旧アゴウロコ.多分イガ(Strumigenys benten)ですな.ケブカを期待しつつ毎度毎度イガウロコ.八重山だと普通.
見たことある形のハネカクシ.綺麗だな,と思って写真を撮り終えると飛んでいってしまった.
アリシミの類.ツヤオオハリアリ(Brachyponera luteipes)の巣から.ホストの記録あったっけ.節操なく入ってそう.
お?新顔.この色と形は…
おお~これは!ヨツバアリ(Acropyga yaeyamensis)だ!
アリ界のよつばちゃん.黄色いけど.
ヨツバアリは漢字で書くと四葉蟻ではなくて,四"歯"蟻.大腮に4つ歯があるからよつば.日本には三葉,四葉,五葉がいる.四歯は2種いるが,ヨツバアリとはだいぶ姿が違うので見れば一目瞭然.
ヨツバアリで勢い付いたか,次々にアリを落としていく.
ヒメウロコアリ(S. minutula).昔のStrumigenysでは大腮が短い種.よく採れるキバナガウロコ(S. stenorhina)の大腮が長いだけに超短く見える.
カクバラアリ(Recurvidris recurvispinosa).学名カッコいい.日本では一種だけ.世界的にも種数は少ない.
アリ以外には小さいアリヅカムシが大量に出た.この大きなアリヅカムシは一頭だけ.
エンマムシも出た.他にも甲虫はコケムシとかミジンムシダマシとかよく見たような気がする.段々土壌性甲虫にも興味がわいてきた.
そういえばこんなのも.同じ材から出したツヤオオハリアリとシロアリが鉢合わせになって狩られているところ.
小さいながらも迫力満点.
気が付けばもう夕方になり,お腹も空いてきた.腹が減っては戦ができぬ.とりあえずご飯にして夜また出かけよう…と思っていたら!ちょっと休憩しようと思って横になっていたら!いつの間にか朝になっていた…….そんなに疲れていないつもりだったが,初採集種を採って得た嬉しさエネルギーでなんとかしていたのだろう.まあいい休息になった.朝風呂していざ出陣.つづく.