以下、訪れた虫たち。
ムラサキメンガタヒメバチ(Metopius dissectorius)。ライトトラップではお馴染みのヒメバチ。ライトに来るのはオスばかりで、メスはマレーゼでしか採ったことがない。
トホシカメムシ(Lelia decempunctata)。初採集だった。つい数日前に後輩のインロー箱にこれが入っていたのを見て、いいな~とか言っていた気がする。大きくて綺麗な虫だ。単体で撮ったつもりが、上にコガネコバチみたいなのが乗っていた。
センノカミキリ(Acalolepta luxuriosa)。私はセンノ"キ"カミキリと覚えていたが、大手検索エンジンによるとセンノカミキリの方がメジャーらしい。飛んできたときは前胸のダニが模様に見えて"なんだこのカミキリ!?"となったがよくよく見ればこの庶民派ヨコヤマだった。
アオジョウカイ(Themus cyanipennis)がガを食べていた。ジョウカイは肉食だとは知っていたが、実際に虫を食べてる姿を見たのは初めてだった。
今回一番嬉しかったのはこれ。じゃ~ん!トラニウス!
トラフホソバネカミキリ(Thranius variegatus variegatus)。elytraをケチってる系だけれどこの形は許されるでしょ。ハルニレとかに来るんだっけ、ライトにもやってくるんだなあ。
大学1年のときに行った石垣島で友人がヤエヤマホソバネカミキリ(T. multinotatus latipennis) を採っていたのを見ていいな~とは思っていたものの、自分の採集法ではかすりもしない虫だと思っていた。運が良かった。つくづくライトは運だ。
他の虫たち
箱に使う分は十分集まったと思う。オオツノトンボやヤマトクロスジヘビトンボを展翅すれば場所をとれるはず(せこい)。ハチはすこぶる微妙で、目新しいものはなし。Cylloceriaが入っていたのとタマヌキケンヒメバチ(Jezarotes tamanukii)であまりに遅すぎた日本産ケンヒメバチ童貞を捨てたことくらいか(海外では台湾で採っている)。ただ、どちらも珍しいものとはとても言えない。ううむ、ヒメバチはなんとなく義務感に駆られて結果が出せない。まあ採集が下手なのが悪いのだが。
5月の日中の採集も含めて2回、この山での採集で得られた標本は、8月のイベントで一般に公開される。お時間があればぜひいらしてください。