邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ・ハチ)を中心に綴っていく日記. コメントやリンク大歓迎です (リンクの際はご一報ください).本ブログに掲載の物事はほとんどが未発表のものであり,報文・論文への引用は固くお断りしております.引用が必要な際は状況により情報を提供いたしますので,メッセージにてご連絡くださいませ.画像の無断転載はお控えください.当ブログの管理人および記事に登場する人物は実在の人物とは基本的に無関係です.当ブログの運営に関する御意見はブログ内でのみ受け付けます.ご了承ください.

現在、自己採集した日本産アリ類(2014~)は197種(雌124種,雄75種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

2017年06月

いつも篩って採れる虫はアリばかりを上げているのでたまには甲虫を.ただし名前はじぇんじぇん分かりません.
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マメダルマコガネ(Panelus parvulus).ツルグレンではお馴染みだが篩って採ったのは久しぶりだった.
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たぶんケシガムシのなにか.最初存在を知ったとき陸上にガムシいるのかとおったまげた記憶.これ触角は引っ込めてるだけだよね?
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コケムシ.専門の方からルイスヒメコケムシ(Euconnus lewisii)と教えていただいた.たぶん一番よく見るコケムシだと思う.
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ツルグレンで一番落ちたハネカクシ.セスジハネカクシとかいう仲間だろうか.篩いでは一個体も採れなかったのに....こういうことがあるから篩いとツルグレン両方やらねばならない.
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ムクゲキノコ.小さい.
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ゴミムシ.素敵な色.眼がないともっといいのに.チビミズギワゴミムシ(Polyderis microscopicus)だと思う.

他に毎度おなじみクロミジンムシダマシ(Aphanocephalus hemisphericus)とか,コヤマトヒゲブトアリヅカムシ(Diartiger fossulatus)などが採れた.かなり甲虫は採れた気がする.もっと写真撮っておけばよかったなあ.
今回行った場所は全体的に虫が多くていい環境だった.アリは28種採れた.
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先日少し自転車をとばして採集に出かけた場所で、最初は網を持っていたものの、視界の隅に黒い粒々がうつったことで早々に網はしまわれてしまった。
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少し体の小さなクサアリの巣の近く、落ち葉が堆積した場所を篩うと大量のハネカクシが出た。
余裕で100個体は居た。これまでこんなに採れたことがなかったので嬉々として採集する。種類までは全然分からないが、なんとなくで5, 6種は居たと思う。
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行列を見るとアリヅカムシが歩いていた。たぶんこれは好蟻性…だろう。たぶんね。

クサアリの好蟻性昆虫は多い。しかし、一緒に採れたからといって全てを好蟻性と断定するのは安直だ。クサアリの巣付近ではいろんな昆虫が一緒に篩い落とされる。明らかに関係がないことが知られる甲虫や、どうみてもたまたま混じっただけのウロコアリやらニセハリアリやら。採れた虫がクサアリと仲良し(語弊がある)かどうかは、結局本人に聞いてみなければ分からない。
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先日採集した虫4つ。全てケアリの巣or巣の近くから。
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エイコアブラバチ(Paralipsis eikoae)。アリと栄養交換するアブラバチ。翅が擦り切れている。アシナガアリのように腹部を曲げて巣の中を歩く。
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アリスアブ。ただアリス(Microdon japonicus)かな?発生ピークだったようでブンブンたくさん飛んでいた。幼虫期にアリを食べる。
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クボタヤマトヒゲブトアリヅカムシ(Diartiger kubotai)。最初コヤマト(D. fossulatus)だと思っていたがよくよく見るとクボタだった。アリの巣からも勿論採れたが、腰をおろしておにぎりを食べながらアスファルトをぼーっと眺めていると本種が歩いているのを見つけた、というくらいたくさん見かけた。
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アリヤドリバチ(Hybrizon buccatus)。すごく引きの画。全てはデジカメを宿舎に忘れてきたせい。コイツが採れたおかげでいろいろと良いことがあった。

※追記.良いこととは,コイツの未成熟期について分かったということでした.世界で初めて…おっと,これ以上はまだだ.
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6月4日は"むし"と読めることから、なんだかんだ毎年採集に出かけている。
今年は普段行かないところに行くことをテーマとしており、今回は港へ行くことにした。
電車に揺られ約5駅。古き良き小さな商店街を歩いたり、散歩する地元の方を見ながら、採集地へ。初めて行く場所というのは、ちょっぴり不安でとってもわくわくする。見たことのない景色、まだ見ぬ虫たちが自分を待っている。

んで、結果はどうだったかというと…………
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酷かった。外来種のアリを探しに行ったのだが、そもそもアリがいない。
アリを採りに行って10種しか採れないなんて…。まあ採ったことのない場所だったから良し……とはならない!
諦めきれないので、別の場所に移ってリベンジ。普通に網を振って採集。
大量のコマユとPimplaが出迎えてくれた。ギングチも採れた。あぁ、これが採集なんだ。
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スイープでこんなよく分からない甲虫も採れた.どうやらセダカマルハナノミ(Prionocyphon ovalis)のようだ.

帰ろうとしたとき、視界の隅に倒木が見えた。材に来るハチは今まで全く縁がなく、特にオナガバチはオスを採ったのみ(しかも材から遠く離れた場所)で、あの尻尾の長いメスを採ったことは一回もなかった。都市部にある緑地だし、あんまり期待はできないけれど見てみるか。…案の定何も来ていない。やっぱりね…。でも暇だしもう少し粘ろう。
5分くらい待った。蚊に食われた。たかる蚊に腹を立てていると、奥の方から飛ぶ姿が。今日よく見たクシヒゲガガンボかな?でも採っておこう、と思って近づくと、なんと尻尾が生えている。!!!
!!!!落ち着いて狙いを定め、材に着陸する直前の静止時間に一気に振りぬく。
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やった!やった!!オナガバチだあああああ!!!!!!
本当に嬉しかった。採集のうまい人や、土場でよく採集する人にとっては普通種なのだろうが、そんなの知ったことか。僕には初めてなんだ。
人生初オナガバチは、オオホシオナガ(Megarhyssa praecellens)だった。

こうなると欲が出てくるのが人間だ。
材の周りを飛んでないか目を凝らす。ん?よく見ると、なんかとまってる。
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産卵シーン、初めて見た。ネットで見た通り、産卵中は集中してるのか近づいて写真撮っても落ち着いていた。
しっかり2匹ゲット。
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デカい。これはデカい。オナガバチってこんなに大きいのか。すごい。
この大きさと斑紋から、未記載のメガリッサじゃなかろうかと思う。
毒ビンに入れると、オオホシオナガが小さく見えた。というか、尾が長すぎて毒ビンに全身を入れるのに苦労した。こんな虫初めてだ。Euurobraconとか毒ビン入るのかな。

そんなこんなで、人生初のオナガバチ(♀)をゲットできた"虫の日"の採集は大変満足のいくものとなった。
しかし、このときの自分はオナガバチの標本作成が非常に面倒なことなど知る由もなかった…(もー大変でした笑)
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ここ数週間、教育実習で実家に戻っていました。

ぼちぼち写真も上げていこうかと思います。
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