邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ・ハチ)を中心に綴っていく日記. コメントやリンク大歓迎です (リンクの際はご一報ください).本ブログに掲載の物事はほとんどが未発表のものであり,報文・論文への引用は固くお断りしております.引用が必要な際は状況により情報を提供いたしますので,メッセージにてご連絡くださいませ.画像の無断転載はお控えください.当ブログの管理人および記事に登場する人物は実在の人物とは基本的に無関係です.当ブログの運営に関する御意見はブログ内でのみ受け付けます.ご了承ください.

現在、自己採集した日本産アリ類(2014~)は197種(雌124種,雄75種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

2016年10月

明日から人生2回目の北海道に行きます。
ちょっと長すぎる気もするしノープラン気味だけどなんとかなるかな。
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今年7月ごろ、アリ採集をしていた際に大きなハチを発見した。ちょうど網を持ってき忘れていたので、頑張ってシフターを上から被せてコールドスプレーで麻痺させて採集。大きい。
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スギハラベッコウ(Leptodialepis sugiharai)。大きく黒い体に顔だけまっ黄色で非常に目立つ。カッコいい!県によっては希少な地域もあるようだ。

今回はなんとか採れたものの、つくづく網は携帯すべきだと実感した。
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Solenopsis japonica
トフシアリ(Solenopsis japonica)。スケールバーの0.5mmがこんなに大きいことから分かるように、1.5mmくらいしかない小さなアリ。篩いをするとまあまあ採れるが、気付きにくい。ルッキングで見つけたのはたった一回。こんな小さいの見つかるかい!!(実はルッキングでも簡単に見つけられるときがあるのですが、これはどこかで報告したいと思います)
また、秋に結婚飛行を行う代表的なアリの一つで、10月でも飛行が見られる。そして腹部をトンボか何かに食われて上半身しかない女王がその辺を歩いているのを見かける。
Solenopsis japonica-H
トフシアリは触角の先の棍棒部が2節からなることで他の似た黄色いアリと区別できる(他は3節とか、それ以上とか)。特にキイロヒメアリ(Monomorium triviale)とは結構似ているがここを見ると一発。キイヒメとは、触角以外に体色がトフシの方がなんか少し濁ってる(乾燥標本にすると顕著)とか、トフシの方が毛深い(キイヒメは他のヒメアリ属の種と同様毛が少なくツヤツヤしている)とかで見分けられる。

トフシアリが所属するSolenopsisはワーカーの2型があるらしいが未だでっかい方にはお会いできていない(気付いてないだけかも)。そういえば同属の悪名高きアカカミアリ(S. geminata)は頭の大きいメジャーワーカーが結構目立っている。トフシの大きいワーカーの大腮とか気になるなあ。
つぶらな瞳をして可愛いが他のアリの巣に自分らの巣をつなげて盗食するという生態がこの種でも知られていて結構えげつないことをするみたい。やっぱアカカミやヒアリ(S. invicta)と同属なだけある。いつか飼える機会がきたら、ぜひとも盗食する様子を観察してみたいものだ。

…しかし、普通のアリと同じように飼うことができるようで、無理に人様から盗まなくても自分らでやっていけるようだ。



どうやら、同じようなことを前に書いていた模様。その内文量削減します。
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喧嘩をするニシムネアカオオアリ(Camponotus hemichlaena)。人間の目から見ると仲間同士で何闘ってんだと思われるかもしれませんが、彼女らにとってはお互いは血の繋がっていない赤の他人、敵同士なのです。以前子供が"友達同士で喧嘩しないでー"と言いながら引き離そうとしていましたが(失敗して潰してしまっていた)、そんなの無理な話です。しかし、知らない(興味のない)人にとっては同じに見えてしまうのでしょう。
よく知らない人が、レイかアスカか、桐乃か黒猫か、千棘か小野寺か、なんて言い争ってる人達を見て"同じオタクなんだから仲良くしろよ"なんて言ったって、当人たちが笑顔で手を取り合うことはまずないでしょう。

…、なんだか争うアリ達が哀しくなってきました…。みんなコロニー発展のために頑張ってます!
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