2016年03月
昆虫学会
大阪府立大で行われた昆虫学会に行ってきました。
前回よりも何倍も何倍も楽しめ(主に飲み会)、素晴らしい時間を過ごすことができました。
発表はこれが2回目になったのですが、練習で12分近くまで話せたものが本番では一度もベルを鳴らされることなく終え、質問5つくらいもらってもまだ時間が余るという体たらく。もっと話を広げられればよかったのですが…。しかも、最初のスライドで失礼と無能をダブルで発揮し、これはまだ傷が癒えてません…今度お会いした際に謝ります。語彙力が足りなかったのがいけませんでした。これは考えだすととまらないので、このくらいに。
ポスターでDendlolasiusのL. fuji系の3種について形態比較が図示されていたので、参考にして手元の標本を検してみます。
もうすぐ虫の季節ですが、虫を採りつつ、筆を進めていきたいと思います。
頑張ろう。
前回よりも何倍も何倍も楽しめ(
発表はこれが2回目になったのですが、練習で12分近くまで話せたものが本番では一度もベルを鳴らされることなく終え、質問5つくらいもらってもまだ時間が余るという体たらく。もっと話を広げられればよかったのですが…。しかも、最初のスライドで失礼と無能をダブルで発揮し、これはまだ傷が癒えてません…今度お会いした際に謝ります。語彙力が足りなかったのがいけませんでした。これは考えだすととまらないので、このくらいに。
ポスターでDendlolasiusのL. fuji系の3種について形態比較が図示されていたので、参考にして手元の標本を検してみます。
もうすぐ虫の季節ですが、虫を採りつつ、筆を進めていきたいと思います。
頑張ろう。
海遊館
平らな背中、知る人ぞ知る
本記事はアリ好きのために書き連ねるものであり有象無象の販売業者の同定を手助けするものではありません.そのあたりを業者はき違えぬよう,決して同定に利用しないよう気を付けて直ちにこのページから去ること.不遜な業者および飼育屋による本記事の利用が判明した場合は即刻公開を中止します.
対馬で捕まえたアリ。ヒラセムネボソアリ(Temnothorax anira)。名前は胸部の真ん中から後ろがまっすぐ伸びていることから(他の種は刺の手前で落ち込むことが多い)。ムネボソアリ属(Temnothorax)では前伸腹節刺がまあまあ長く、同属ではこのくらいの長さは他に殆どいない(短いか長いか両極端)。
触角柄節はかなり長く、遠目で見ても長いことがよく分かる。実際、頭部後縁を越える長さでTemnothoraxではかなり長い方。
超珍しいものでもないが、アリ好きでも知る人の少ない渋いアリ。
初めてのヒメドロ採集
実家に帰っている間にも、(スライド作成や短報をサボって)採集に行っていました。
足がないため遠くに行けず、少しもの足りないと思っていた頃、父親がどっかに連れてってやると提案。
前の日に福岡県の水生昆虫図鑑(井上・中島,2009)を読んでいた私は、ヒメドロムシが採りたくなっていました。私は元々水生昆虫が好きで、採集にもよく行っていましたが、小さいものに全然興味がわかず、ドロムシの類は全く採ってきませんでした。しかし、大学に入りもう少し水生昆虫のことを知り、先輩もヒメドロの研究をしていることもあってちょっと採ってみたいな~と思っていたのでした。
早速Google MAPとにらめっこし、川を探す。初めてなので全く見当はつきませんが、なんとなくよさそうなところを見つけ、いざ出陣。
到着すると、ズブズブと入っていく。長靴を持っていないため、サンダルで。この日の福岡は3月あたまなのに最高気温20℃を超えるという5月並みの暖かさだったが、やはりサンダルでは寒かった(当然だ)。
しかし……あんまり採れない。カゲロウやカワゲラの幼虫は入るものの、いい虫の気配は全くない。というか水が汚い。網が汚れてこんなのではヒメドロのような小さな虫は見つけられなさそう…。
冷たさに耐えられず早々に引き上げて持ってきた網で道端をスイープしつつ、もう一つ目ぼしを付けた川を目指す。
足を乾かしながら、小さなハチをつまみつつ歩く。
触角の長いタマゴクロバチ。ウサギみたいで可愛い。
良い感じにいろいろ入った。ムネボソアリ(T. congruus)のオスが入ったのが驚きだった。冬の段階で羽化してるんだな。
もう一つの川。よさそう。水も綺麗だし、これなら採れるかも…。
ヘビ。やはりさきほどの川とは採れる虫が段違いに多い。いけそう。
石を起こして下流に網を配置し、引きあげてじーっと探す。そのとき、粒が動いた。
いた!よかった…ボウズにならずに済んだ…。
にしても小さい!!指や網の目と比べて圧倒的小ささ。
姿はきっちり甲虫。足がしっかりしててカッコいい。Zaitzeviaria属と同定していただいた。
少し大きい、2mmくらいある黄色いスジの入ったヒメドロ。こちらはミゾツヤドロムシ(Zaitzevia rivalis) と同定していただいた。写真を撮り忘れたがもう一種採れた。
結局この場所だけで30分ほど過ごし、個人的にはけっこうな数を採ることができた。
採集時間は短かったものの、新たな採集法、新たな虫との出会いはとても刺激になった。
これは、来年度いっぱい行かなければ。
足がないため遠くに行けず、少しもの足りないと思っていた頃、父親がどっかに連れてってやると提案。
前の日に福岡県の水生昆虫図鑑(井上・中島,2009)を読んでいた私は、ヒメドロムシが採りたくなっていました。私は元々水生昆虫が好きで、採集にもよく行っていましたが、小さいものに全然興味がわかず、ドロムシの類は全く採ってきませんでした。しかし、大学に入りもう少し水生昆虫のことを知り、先輩もヒメドロの研究をしていることもあってちょっと採ってみたいな~と思っていたのでした。
早速Google MAPとにらめっこし、川を探す。初めてなので全く見当はつきませんが、なんとなくよさそうなところを見つけ、いざ出陣。
到着すると、ズブズブと入っていく。長靴を持っていないため、サンダルで。この日の福岡は3月あたまなのに最高気温20℃を超えるという5月並みの暖かさだったが、やはりサンダルでは寒かった(当然だ)。
しかし……あんまり採れない。カゲロウやカワゲラの幼虫は入るものの、いい虫の気配は全くない。というか水が汚い。網が汚れてこんなのではヒメドロのような小さな虫は見つけられなさそう…。
冷たさに耐えられず早々に引き上げて持ってきた網で道端をスイープしつつ、もう一つ目ぼしを付けた川を目指す。
足を乾かしながら、小さなハチをつまみつつ歩く。
触角の長いタマゴクロバチ。ウサギみたいで可愛い。
良い感じにいろいろ入った。ムネボソアリ(T. congruus)のオスが入ったのが驚きだった。冬の段階で羽化してるんだな。
もう一つの川。よさそう。水も綺麗だし、これなら採れるかも…。
ヘビ。やはりさきほどの川とは採れる虫が段違いに多い。いけそう。
石を起こして下流に網を配置し、引きあげてじーっと探す。そのとき、粒が動いた。
いた!よかった…ボウズにならずに済んだ…。
にしても小さい!!指や網の目と比べて圧倒的小ささ。
姿はきっちり甲虫。足がしっかりしててカッコいい。Zaitzeviaria属と同定していただいた。
少し大きい、2mmくらいある黄色いスジの入ったヒメドロ。こちらはミゾツヤドロムシ(Zaitzevia rivalis) と同定していただいた。写真を撮り忘れたがもう一種採れた。
結局この場所だけで30分ほど過ごし、個人的にはけっこうな数を採ることができた。
採集時間は短かったものの、新たな採集法、新たな虫との出会いはとても刺激になった。
これは、来年度いっぱい行かなければ。