邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ)を中心に、たまにしょうもない趣味を綴っていく日記。 笑いなしオチなしでの~んびりやっとります。コメントやリンクも大歓迎です(リンクの際はご一報ください)。画像の無断転載はお控えください。

現在、採集した日本産アリ類(2014~)は159種(雌81種,雄42種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

2015年11月

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コンボウアメバチ(Anomaloninae)。上から見ると腹部がほっそい。大きいものは大きい。長い後脚をハの字に伸ばして飛ぶ姿がカッコいい。
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一目見てハチだ!と思い近づいていや?カメムシか…?となって、よ~く見てやっぱハチじゃん!となる。
翅の紋や頭部も似ているし、何より腹部のくびれと翅の透け具合が生み出すカメムシの翅の革質部が素晴らしい。カメムシについて全然知らないので素人意見ではあるが、オオモンシロナガカメムシ(Metochus abbreviatus)みただな、と思った。
死んだら普通のコマユバチであり、イソプロに浸けなければ当然しわくちゃになる。
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珍しく大学構内で網を振ってきました。もう冬が目の前ということもありその辺を歩いているだけではなかなか虫を目にする機会が減ってきましたが、スイーピングをすると虫が沢山入り、まだまだいることを実感できます。スイーピングではハエやガ、ヨコバイ、クモ、ハムシ、ハチなどが入ります。目に見えない小さな虫を大量に一網打尽にできます。草を登っていたアリも入ります。
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これはヒラタアブヒメバチ(Diplazontinae)の仲間。今回はヒメバチは2種,アリは6種採れました。10分ほどしかやりませんでしたが、意外と採れました。
Diplazon laetatorius
上と同じ個体。ハラアカアブヒメバチ(Diplazon laetatorius)と思われます。ヒメバチの仲間は種類が多く外見は似た種や属が多いので安易な同定は避けた方がよいですが、多分これは大丈夫。
胸部の縁に黄色い帯があって、後脚や腹部の模様がカラフル。それでいてけっこう身近で採れるので、好きなヒメバチの一つです。アブラムシを食べるヒラタアブに寄生するので、害虫扱いになることも。人間の都合で生き物は益虫にも害虫にもなります。
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今日から3連休。すでに本日5時就寝12時起床。一日は短い。
いろんな人が甲虫学会に行っていて研究室は寂しそう。

亀の餌あげに行かなきゃ。
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※この記事は特に写真の質が悪いです。いい写真が撮れたら随時更新していきます。また、西日本基準となっています。

特に寒くなってきて、材割りに良い季節になってきました。材割り採集では、クワガタやオサムシなどとっても素敵な虫が採れます。この時期は他に採れる虫も少なく、私も他の人と一緒に山へ出かけています(その度に目的の虫が採れずに帰ってきます涙)。この材割り採集、木を割っていると出てくるのは目的のものだけではありません。ゴミダマ、コメツキ、ハチ、トビムシ、ムカデ、ヤスデなどなど…。そんなある意味"招かれざる客"の中に、アリもいます。
アリというと土の中に網目状の巣を掘って暮らしている、というのは一般的な考えですが、虫屋の方はご存知の方も多いようにアリは朽木の中にも巣を作っています。今回は材割りをしている際によく見られるアリをいくつか紹介したいと思います。今まで"なんだアリかよ…"と呆れていた甲虫屋の皆さんもぜひ!"なんだ〇〇アリかよ…"と呆れてください(勿論呆れなくてもいいんですよ!)。


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まずはこのアリ。トゲズネハリアリ(Cryptopone sauteri)。こいつだけは覚えて帰ってください。上が女王で下がオスです。多分材割りをしていて一番出てくるアリだと思います。赤枯れの材を叩けばほぼ100%出てくる4mmほどで茶~黄色のアリ。動きはゆっくりとしていて、よく見るとけっこうカッコいいです。冬~春の時期は結婚飛行を終えた女王が1頭で朽木中に小さな部屋を作って過ごしています。
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これはアズマオオズアリ(Pheidole fervida)。少し標高の高い場所で白枯れ赤枯れ問わず巣を作る印象です。黄色くて体長は2.5mmくらい、これも動きはゆったりとしています。頭の大きな兵アリがおり、他の黄色くて材に営巣するアリと区別できます(四国や九州には似たヒメオオズアリがいますが低標高に多く、fervidaよりだいぶ小さい)。また、このアリの巣にはアリノスコブエンマがいます。
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ウメマツアリ(Vollenhovia emeryi)。赤枯れに見られる、やや赤褐色で2mmくらいの細長いアリ。あまり動かずじっとしています。平地から山地まで広く見られます。このアリの巣の中にはヤドリウメマツアリ(Vollenhovia nipponica)という女王アリとオスアリしか生産しない変わったアリがいることもあります。
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ケアリの仲間(Lasius sp.)。これは材から出したコロニーではありませんが、ケアリの仲間も朽木中によく営巣しています。黒くて2~4mmほどのトビイロケアリ(Lasius japonicus)や、同体長で褐色のハヤシケアリ(Lasius hayashi)、褐色で4.5mmほどのヒゲナガケアリ(Lasius productus)、黄色いキイロケアリ亜属(Cautolasius)など様々です。どれも動きは素早く、数も多いです。これらは好蟻性昆虫に富み、トビイロケアリやハヤシケアリにはヒゲブトアリヅカムシの類がいることがあります。
IMG_1269 (2)オオハリアリ
オオハリアリ(Brachyponera chinensis)は、平地でよく見られる4mmほどのハリアリで、主にシロアリが営巣している柔らかい材にいることが多いです。このアリはシロアリをよく食べるのですが、同じ材に餌がいるのに全滅させないのがとても不思議です。刺されるとミツバチより弱い痛みが走ります。
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ヒメアリ(Monomorium intrudens)も平地に多いアリで、ときに屋内に入り込み害虫となることもあります。平地の赤枯れにもんのすごい数(体長1.5mm)が営巣しています。刺すらしいですがまだ刺されたことはありません。


ここからはたまに見る程度のアリです。
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カドフシアリ(Myrmecina nipponica)は3mmくらいの真っ黒なアリで、白枯れのやや細い材に営巣していました。ササラダニを専食するという、変わったアリです。
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ハラクシケアリ。白枯れの材で見つけたことがあります。基本的には石の下に巣を作っているイメージです。5mmくらいの中型のアリで寒冷地に多いです。これに寄生するアリヤドリバチ、絶対に捕まえてやるぞ。

他にもいろんなアリが材に営巣していますが、数が少なく小さく目立たないことや私の知識不足から省きました。これから材割り採集をする際は、アリに注目してみるのもいかがでしょうか?意外な収穫があるかもしれません。

※材で見られるアリについての文献を見つけました。
園部力雄,1984.材にみられるアリ.インセクト,35(1):1-7.

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