夏休みということで実家の福岡に帰っておりました。その間、漫画を読む、アニメを観る、虫を採る、の3択で過ごしてまいりました。実家の辺りは住宅街であまりいい採集場所がないのですが、おらが村の虫、きちんと採っておきたいと思い天気が良ければ採集に出かけました。
クロオオアリ(C. japonicus)。このコロニーは門番(中央の穴から顔を出した兵アリ)のいる大きなものだった。
ツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)のオス。ヒョウモンチョウと言えばこいつらばかりである。
クロセセリ(Notocrypta curvifascia)でしょうか、自信ないです。アベリアにやってきていた。アベリアの近くにヤブガラシもあり、ハチがいっぱい飛んでいたのでせわしなく網を振り続けていた。怪しかったかな。
トフシアリ(S. japonica)。地中に潜むオレンジの小さなアリ。
クロニセハリアリ(H. nubatama)。こいつらが採れた場所はとても乾燥していてアリなどいなさそうに見えなかったが、わんさか。冬にしょぼい公園で初めて採りましたが(公園のクロニセハリアリ参照)やはり攪乱された乾燥環境を好むのでしょうね。
ヒラタウロコアリ(P. canina)。アゴウロコアリ属(Pyramica)ではお馴染みになったアリ。コロニーを当てたようだったが女王は見つからず…。
クスノキをケアリが忙しそうに歩き回っていたのでしばし観察。巣口付近に飛行物体。カが多かったのでこれもカかと思って一度払うもまた戻ってくる。しかし私には寄ってこずアリの巣を眺めている。木にとまったのでよく見てみると…
これは…!アリヤドリバチ(Hybrizon buccatus)ではありませんか!いやはや…これをカと間違えるとは不覚。
アリヤドリバチの仲間はアリの幼虫に寄生する寄生蜂で、アリの行列上をホバリングしアリの幼虫を見つけると降下して一瞬で産卵します。その様子を見たい気持ちもありましたが捕まえたい気持ちが上回り、無事捕獲。家から歩いて数分の場所でこのハチに出会えたことは衝撃で、またこんな素晴らしい虫が家の近くにもいるということが誇らしく思えました。
この日から、毎日のように採集に出かける実家での暮らしが始まりました。
2015年09月
帰宅
やっと松山に帰って参りました。ひと月以上サボっておりました…。昆虫学会や対馬遠征など書きたいことはいくらでもあります。
ゆっくり書いていきたいと思います。
ゆっくり書いていきたいと思います。