邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ・ハチ)を中心に綴っていく日記. コメントやリンク大歓迎です (リンクの際はご一報ください).本ブログに掲載の物事はほとんどが未発表のものであり,報文・論文への引用は固くお断りしております.引用が必要な際は状況により情報を提供いたしますので,メッセージにてご連絡くださいませ.画像の無断転載はお控えください.当ブログの管理人および記事に登場する人物は実在の人物とは基本的に無関係です.当ブログの運営に関する御意見はブログ内でのみ受け付けます.ご了承ください.

現在、自己採集した日本産アリ類(2014~)は197種(雌124種,雄75種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

2015年06月

前日、ライトが雨で白紙になってしまったので近場の山でリベンジ。
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ヤマトクロスジヘビトンボ(Parachauliodes japonicus)。ヘビトンボは捕まえたことがあるがこちらはまだなかった。袋に入れて車の中に置いておいたのだがどこかへ消えてしまった。無念。
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クロシデムシ(Nicrophorus concolor)。最初見たとき鞘翅の両側に紋があると思っていたらダニだった。もう紛らわしい。
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オオミズアオ(Actias artemis)。大きく緑色で、美しい。ガではダントツで好きだ。ガにも関わらず何時間も語れるくらい好きだ。
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ミヤマクワガタ(Lucanus maculifemoratus)。地元では一番捕まえたクワガタで、小さい頃捕まえた個体は12月まで生きていた。力はないが見た目は最高にかっこいい。
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今回の目玉、オオキイロコガネ(Pollaplonyx flavidus)。時期としては遅かったが、なんとか一頭だけ来てくれた。皆は好きだと言うが、私はそうでも…。たいして大きくないし、完璧に黄色になりきれてないし、脚が長くてあまりカッコいいとは思えない。珍しいから好きなだけであって、いっぱいいたらいい扱いはされてなさそう。
こんな感じで、先輩と2人でのんびりライトを楽しんだのであった。私はハチを採りすぎて、アルコールの瓶がどす黒い色になっていた。
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某茶色いハナムグリを探していたとき、フレーク内から現れたカギバラアリ。先日も高知、その前も近所で、と今年は何かとカギバラアリと縁がある。今年になって初めて採集したグループだが、未だにどんな環境で採れるかつかめない。
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こいつはワタセカギバラアリ(Proceratium watasei)。大きい。日本産カギバラアリ亜科(Proceratiinae)で最大の種である。
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他のカギバラアリと比べると暗色でややスリムのように思える。
これで日本産カギバラアリ属(Proceratium)は残すところモリシタのみとなった。一番の難関、今年中に出会えるか。
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ウワメアリ(Prenolepis sp.)。北米等に生息する本属の他種は土中に営巣するが、この種は生木に営巣する。
シリアゲアリのように腹部を持ち上げながら高速で歩行する2mmのアリ。昨年はろくな写真が撮れなかったので(Prenolepis sp.参照)、今年はリベンジしたかった。開始5分で出会えたのがありがたみを薄くしてしまったが(笑)、写真を撮る身としては有難いものである。今年は高画質だが慣れない一眼であったことからなかなか苦戦したが、けっこう綺麗に写すことができた。生態写真が少ないので何かの足しになれば、と(でもピンボケが酷い)。
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大学に入って初めて出会った珍種だ。可愛く見ていて飽きないので飼育したいが、なかなか採集しにくいので難しいかも…。
妙に興味をそそられるミステリアスなアリだ。だから知りたいと思う。来年こそはその瞬間を写真におさめてみせる。
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一年前、私は初めてこの場所を訪れた(南国四国参照)。
今年もまたこの場所に足を踏み入れたわけだが、去年の自分(ヒメオオズとアズマオオズを間違える、オサムシをスルー等)とは大きく違う。
他の皆は今年もオレンジ色のアレ目当てだったが、今年の私はアリ目当てであったのでオレンジのピコピコは諦め気味であった。ここのアリは面白いと色々な方から聞いていたので、とりあえず片っ端からアリを探し、あわよくば幻のアリを…と思っていた。
ホソウメマツ
ホソウメマツオオアリ(Camponotus bishamon)。南西諸島に分布する種だが、高知南部にも生息する。高知は南国だ。
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オオシワアリ(Tetramorium bicarinatum)。我が家にも生息する南方系のアリ。このアリは愛媛県にも生息している。
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このアリは土壌を篩っていると現れた。ウメマツアリの仲間に見えるが、普通ウメマツアリは朽木や倒木など木に住んでいるもので、土壌中からホイホイ出てくるものではない。よくよく調べると、このアリはタテナシウメマツアリ(Vollenhovia benzai)であることが分かった。こいつも南西諸島に生息するアリだ。
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ここでも現れたイトウカギバラアリ(P. itoi)。今回も例によって一頭のみ。
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ノコギリハリアリ(Stigmatomma silvestrii)。見つけるのは3度目だが、何度見つけても嬉しい。今まで姿を拝むのに苦戦してきたアリたちが十数分で次々に現れてくる。恐ろしい場所だ。
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タテナシウメマツに続き今回初見のアリ、トカラウロコアリ(Strumigenys membranifera)だ。やたら小さなウロコがいるなと思ったら本種だった。北にもいるが南に多いアリで、トカラとついているが全世界に生息する。愛媛で記録があるものの採ったことのない種の一つで、今年中には県内で採りたいと思っている種の一つ。
ぱうぱうを探してツバキの幹を眺めていると、小さなアリが尻を上げながら素早く走り回り、木のくぼみの巣に入っていくのが見える。このアリは局所的に分布する、足摺岬を代表するアリである。このアリの話はまた別に書く。内容が多くなり過ぎそうなので。

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高知名物を食して帰宅となった。二度目の岬、今年も去年とは違う意味でいい思い出となった。来年も行くぞ~!
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ほったらかしにしていましたがこのブログ、12日でめでたく一周年となりました。
実家に帰ってる時期は全く更新しなかったりつたない文章でご迷惑をおかけしておりますが、見てくださる方々のおかげでなんとか続けられております。
また最近は毎日何人もの方が見てくださっているようで嬉しいかぎりです。
まだまだ辞める気はありませんので、今後ともよろしくお願いします。
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