邑遊自適~好蟻性的俺~

昆虫(アリ・ハチ)を中心に綴っていく日記. コメントやリンク大歓迎です (リンクの際はご一報ください).本ブログに掲載の物事はほとんどが未発表のものであり,報文・論文への引用は固くお断りしております.引用が必要な際は状況により情報を提供いたしますので,メッセージにてご連絡くださいませ.画像の無断転載はお控えください.当ブログの管理人および記事に登場する人物は実在の人物とは基本的に無関係です.当ブログの運営に関する御意見はブログ内でのみ受け付けます.ご了承ください.

現在、自己採集した日本産アリ類(2014~)は197種(雌124種,雄75種)!!! 全てのアリをこの目に焼き付ける!!!

2014年06月

全国にはものすごく多くの虫屋の方がいらっしゃる。しかし、虫屋というのはなかなか一般人には理解しがたい存在である。

ここ数か月は毎週のように虫採りに出かけている。そのあとの月曜日はなかなかに辛いものだ。
月曜日の最初の授業、コミュニケーション英語では毎回週末をどう過ごしたかを訊かれる。「虫採りです」と答えるたびにクラスがどよめく。
人「カブトムシ?クワガタ?ゴキブリ?」私「アリ」人々「アリ!?アリなんか採ってどうすんの?」
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妥当な反応である。しかし、それならゴキブリを採ってどうかできるのかと私は訊きたい。
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家に帰ってきたらカーテンの模様替えがされていた。いいセンスだ。

西日本最高峰、石鎚山に登ってきた。もちろん途中までロープウェイだ(疲れるし)。
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ニジゴミムシダマシ。綺麗だ。普通だ。
ここにはツノクロツヤムシがいるので、採りたいと思っていた(一度九州で見たことはある)。
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最初発見した時は、「これがツノクロツヤムシか~やった~!」と思った。しかし、出てくる出てくる。
普通種だよこれは。でもかっこいいから好きだ。
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今回の一番の収穫はこれ。アリヤドリバチだ。種名までは分からない。
トビイロケアリの巣を暴いてほったらかしているとやってきたところを吸虫管でGET。しかしなんと吸虫管に栓をするのを忘れ、管から逃げていったのだ。10分後、もう一度捕獲。もうこんな失敗しないぞ。
他にもクサアリの行列からアリヤドリ、ハヤシケアリの巣を暴いていたときにナマクビノミバエも捕獲することができた。ノミバエは寄生の瞬間も見ることができた。

アリはトビイロケアリ、ヒゲナガケアリ、クサアリ(まだ同定していない)、ハヤシクロヤマアリ、ムネアカオオアリ、シワクシケアリ、アシナガアリ、アメイロアリ、アズマオオズアリを確認した。シワクシケアリは恥ずかしながら今まで見たことがなかったため、少し嬉しかった。
この調子でいろいろな昆虫を見ていけたらと思う。
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大学のセミナーでプレゼンを行ったが、「既に大学卒業してる人じゃないよね?」とか「完成されてて大学行く必要ないんじゃないの?」と言われ非常にうれしかった。これは高校時代から先生に怒られながらも一生懸命やってきた結果だろう。
まあ全国優勝したときのプレゼンだからレベルが高いのは当然(だと思いたい)、ダメだと言われたらどうしようかと思っていたが安心した。大学でもこのやり方で通用するのだと分かった。まだ発表会までは時間があるので、もっといいものを作れるように努力せねば。IMG_1436 (2)
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クワガタというのはどうして私をここまで魅了するのだろう。
"かっこいい"の極みである。
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普段はコクワやノコギリのような一般的な日本産を育てているが、たまにはドーンと海外の方をお招きしようと。
雌…殺すなよ。
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spってのがまだまだ謎に包まれてるんだなということを教えてくれる。
先日足摺岬で捕まえたシリアゲアリ風のアリだが、どうやらウワメアリで間違いないようだ。
データベースの標本、ANTS OF JAPANの標本と手元の標本を見比べてみて、本種であると判断した。
このアリは生体写真がネット上にも図鑑にもほとんどなく(自分調べ)、ブレてボケてはいるが写真を載せて少しでもこのアリの生きた雰囲気を感じてもらえればと思う。
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海外の種ではミツツボアリのように腹に養分を貯めた個体が見つかっているが、本種もそうなのだろうか、写真を見たことがないのでいまいち分からない。
データベースには見た目はアメイロアリ属に似ているとあったが、シリアゲアリやヒメアリのように腹部を上げながら歩く姿、樹上に巣を作っていたことから自分が見た限りでは小さいシリアゲアリのように見えた。IMG_1276 (2)
(上の写真のように腹部を上げ下げしながら歩いていた。歩く速度はそれほど速くはなかった。)
こんな時に限って大した生体写真を撮れていない。全く呆れたものだ。
今度行ったときはしっかり撮るようにしよう。

なにはともあれ、貴重なアリを手に入れ、生体写真も一応撮ることができたので良かった。
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