週末は大叔母の元に顔を見せに行くのと,タケノコ掘りをしていてこけて手を骨折した祖母のお見舞いも兼ねて祖父の家へ.あんなことがあったのに,作ってくれた昼ご飯は筍ご飯だった(バクバク食べてた).

それは置いておいて.祖父の家には数種のカエデが植えられていて,秋には綺麗な紅葉を見せてくれる.
最近先輩に連れられカエデの花掬いをしてからというものの,カエデ(に集まる虫)への想いが捨てきれず,いいタイミングだったので網を持って庭へ出た.
さすが今年.既にカエデは終わりかけていて,虫はそれほど集まっていない.しかし,掬ってみなければ何も入らない.その日のうちに西区の果てへ帰らなければならないことを考慮し,1時間だけその辺りのカエデを掬いまくった.

なんだかんだ虫は入った.ハバチ,ヒメバチ,コバチ,ヒメハナバチetc…やっぱり春はいい.虫たち(と私)がいきいきしている.一番の成果はとある虫の未記載種だったが,一番嬉しかったのは別の虫だった.
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オレンジ地に黒い点々.ハラグロオオテントウ(Callicaria superba).特筆すべきはその大きさで,10mmを越える巨大なテントウムシだ.オオテントウはおろかカメノコテントウすら見たことのない私にとって,こいつが初めての1センチ越えテントウ.思わず声が出た.
そんなに多くない種のようで,そのような珍しい虫が採れたことも嬉しかったし,祖父の家の庭という私の原点でもある場所で,いままで何度も何度も虫とりをしたのに見たことすらなかった虫を採れたことが嬉しかった.
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嬉しくて何枚も写真を撮っているうちに,愛らしい仕草に心を打たれ,〆るのが惜しくなってしまった.こんな虫は久々だった.
彼(彼女?)は丁寧に展足したのち,祖父の家にあるドイツ箱に加わる予定だ.