今月中旬、先輩と珍しい甲虫を採りに行こうと約束をしていたのだが、雨が降って流れてしまったのでリベンジのために林へ繰り出した。

時間は午後8時。たまたま予定のなかった後輩も連れて3人、自転車をこいで採集地へ。ここは大学からアクセスできる地域ではかなり環境がいい方だがけっこう限界なラインで、最初は楽しく話しながら向かっていたものの、着いたときには3人ともゼーハーゼーハー。肩で息をしていた。

夜に篩いをするのはこれまでもアドバイスをいただいていたことではあったが、暗いし、マムシ怖いし、環境よさげなとこで楽にアクセスできる場所があまりなかったしでこれまで全くやってこなかった。

さて、不安8割で採集開始……先日の台風による大雨のせいか、落ち葉が流されてしまっている……。以前までたっぷりあったリターが、全然ない。酷い。これは回復するまでしばらくかかりそうだ。
そんな中捕まってくれた心優しい虫たち。
tibimizugiwa
お馴染み2ミリもない小さなゴミムシ。チビミズギワゴミムシ(Polyderis microscopicus)だったっけ?毎回採ってるし、いつぞやのツルグレンでものすごい量入ってしまったので今回はスルー。
otibahime
タマキノコ。いつも見るオチバヒメタマキノコ(Colenisia terrena)でいいのかな。
hanekakusi
ハネカクシ。ちょっとぽっちゃり。可愛い。この種はこの場所でしか見たことないなあ。
euconnus
コケムシ。よく見るルイスヒメコケムシ(Euconnus lewisii)だろう。コケムシってアリヅカに比べてものすごく写真撮りにくい気がするが気のせいだろうか。

他に先輩が好きなアリヅカムシが採れたが、これまではもっと採集していたので物足りなかった。リターちゃん…どこいったの涙
strumigenysQsp
アリは、6種。おっ、と思えたのはこのStrumigenys女王と先輩が採ったコヌカ(Tapinoma saohime)くらい。コヌカはこの場所では初めて見た。というか、県内だと他に1箇所しか知らない。

すごく寒かったが、なんだかんだ楽しめた。複数人で採集に行くのもいいものだ。
採集種数的には…あと2ヶ月早ければもっと違っていたかもしれない。