今週、お隣の香川県のアリの研究室にお邪魔してきた。
四国でアリの研究をされている研究室はこちらしかなく、私もアリ好きということで採集会や四国支部会ではいつも仲良くしていただき、アリとは疎い研究室にいるとなかなか知ることのできない情報を教えていただいた。
そしてお会いするたびに、"いつか行ってみたいです"と言っておきながら気づけば4年生になってしまっていた。

4年になり、教育実習を終えて、昆虫展を終えて、学会を終えて、やっと、やっと時間ができた。
ついに念願叶い、香川へ。松山からバスで2時間45分、同じ四国といえど、松山は西の端にあるのでどの県の県庁所在地に行くにも遠い。高松駅に着くと、その都会さに驚く。
松山は人口50万人、たしかに四国最大人口を誇るが、面積も広く、人口密度的には変わらない。しかも、高松駅の近くは栄えている!
高いビルが建っているではないか!すごいぞ!しかもなんか綺麗だ。緑があって、空間があって表現しにくいけど綺麗だ。
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待ち合わせの時間まで採集することにしていたので、電車で揺られて30分強、少し田舎へ。昼ご飯をカフェでのんびり食べているともう2時間しかないではないか。なんと阿呆な…。
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無人駅にもICカードでピッとできる機械がある。地元の福岡より進んでる。
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よそ者なので、券売機にとてもお世話になった。

途中の神社を経由し、急いで山へ登る。この場所はアクセスがしやすいということを大学の方にうかがっていたのだ。
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採集を始めると、何も考えていなくても乾燥していることに気付かされる。
リターを篩えば、パサパサの土が落ちてくる。こんな環境で100種類も採るなんて……香川の皆さんの努力と才能を感じた。自分は愛媛の恵まれた環境(石鎚のような高標高地から愛南町のような南方まで)でぬるま湯に浸かっていたのだ…と痛感した。
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ルリルリ(Ochetellus glaber)。山の中にもいて、多かった。
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甲虫は少なかった。
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結局、まともなのはセダカウロコ(Strumigenys hexamera)くらい。
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アオスジハナバチ(Nomia punctulata)が採れたのは少し嬉しかった。愛媛ではあまり見かけないが、こちらではたくさん飛んでいた。

余談だが、篩いを始める直前に捕まえたオオモンクロベッコウ(Anoplius samariensis)を毒ビンに入れるために使ったピンセットがどこに行ったか分からなくなり、バットの虫を吸虫管で吸う羽目になって土をいっぱい吸いこんでしまった。
オオモンクロとピンセットでは割に合わないよ…。

採集を終え、大学へ向かう。ついに、お部屋にお邪魔する。広がっていたのは……


まさに天国!ここに書き出すとものすごい文量になってしまうので省くが、すごかった。すごかった。
更に、先生の標本も見せて頂き、文献の別刷りまでいただいた。夜は飲み会を開いていただき、あたたかく迎え入れてくださった先生と学生さんたちと、楽しく時を過ごすことができた。珍しくビールを飲んでも平気だった。

結局一日目は学生さんたちとアリのお話をさせていただいているうちに夜が明け、7時ごろ学生さんのお宅に着いて仮眠をとった。

2日目は採集に燃えたのだが、スズメバチやらカやら大変だった。その後お体はいかがでしょうか。


あっという間に帰る時間となり、もっと居たかったと惜しみつつ皆さんとお別れした。
帰りのバスまで時間があったので、少し駅前を散策。
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高松にもあった。松山・高知・徳島フルコンプだ。いつも思うけど表示するには遠すぎるでしょ。
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高松駅前。もう夕方で採集できなかったのは残念だったが、高松の雰囲気を少しだけ味わえた。
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あなご飯を食べて帰宅。帰りは少し寝てしまって松山まで一瞬だった。

とても楽しく、もしよければまた訪れたい。いい2日間を過ごせて、心も体もリフレッシュできた。
まるで身内のようにあたたかく迎え入れてくださった研究室の皆様、本当にありがとうございました。