GWも後半。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は一瞬帰省していたのですが、その内一回は採集に行こうと思っていたのに雨が降りやがったので非常にストレスが溜まりました…どんたくの日はやっぱり雨が降るんだな
夜行の船で松山に戻ってくるとこちらは腹が立つくらい天気が良く、九州が瀬戸内気候でなかったことを非常に後悔。
港に5時着で運がいいことにまだ一日が始まったばかりだったので、善は急げと帰松したその日に採集に行くことを決意(船内で一睡もできずフラフラだったのがこの決意でピシッとなった)。
元々四月中に行きたいと思って忙しくて行けなかったとこにバスを数線駆使して到着。
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いい天気を伝えられる写真がこれしかありませんでした。写っている山と真逆の方に登った。
登り始めると、薄暗い林道の脇に草が程よく生え、ヒメバチを採るには絶好の環境に見えた。よし、頑張ってスイープ開始~!
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採集を始めると、これが入る入る、数回振ったあと網を覗くとたくさんのヒメバチが昇ってくる。ここは天国か…ここのとこ採集地は自転車ですぐ行ける草っぱらばかりだったので、こんなにハチが入ってくるのは久しぶり低地の草原でも採れる奴もいっぱいいたけどね。写真のように、フタオヒメバチ(Mesochorinae)がとてもよく入った。特にワタナベフタオヒメバチ(Astiphromma watanabei)がもーいっぱいでした(写真にも3頭写っている)。本種を去年初めて採ったのは4月の初めで、そのときはオスしか採れなかったのに、今度はメスばかりであった。
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ヒメバチがいっぱい採れることに興奮したのと同時に、これは長丁場になるぞと一本目の清涼飲料水を一気飲みし糖分を補充完了。少し落ち着かせる。そのときに撮った写真。なんでこれを撮ったのか不明だが、ヒメクロ(Apoderus erythrogaster)可愛いからいいや。

陽当たりのいい広場に出て、暑さを嫌って日陰に入ると、目線の隅に黄色い姿。これはハチ!と思い正面に捉えるとよく見るホソアシナガバチの色と大きさ。少しガッカリしつつ、この場所じゃ初採集だと仕方なく近づくと、様子がおかしい。確かに飛んでいるそれはホソアシナガの蛍光イエローなのだが、飛び方がいくぶんヘロヘロで頼りない。……これはもしや!と一気に振りぬく。
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やった。
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これは……ハチガタハバチ!ハチなのに~ガタという一見不名誉に見える名前がついているが、私はむしろこの名前はイカしてると思う。名前と姿は本で見たことがあったが、生で見るのは(標本も含め)初めてだった。本やネットで知っていながら実物を見たことがなかった虫の生きた姿をその目で見るのは、テレビに映る芸能人を生で見たときの感覚に似ている。なんだか緊張して、これがあの…となり、とても嬉しい。
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ハバチは肉食のものでもパッと見優しそうな顔をしているものが多い気がするが(ヒラクチハバチ除く)、コイツは見事にホソアシナガのガラの悪そうな顔を真似できている。
ネットで得た情報によると、触角鞭節の先の方が淡色なのでトガリハチガタハバチ(Tenthredo fortunei)ということになるのかな。
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ちなみに、本物も採れた。これはムモンホソ(Parapolybia crocea)。


段々陽が昇り気温も上がって、それに伴って飛ぶ虫も増えてきた。大型甲虫を採ったと思ったら単なるジョウカイボンだったということが2,3度あり、今度はスイープしてもそれっぽい影が見えたので逃がそうと思ったら、陽の光を違う色で反射した。ちょっと待って!と腕に指令を出すも少し遅く、思いっきり網を反転してそれは地面に落っこちた。
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叩き付けられたようで少しぐったりしていた。これはキンイロジョウカイ(Themus episcopalis)だ!綺麗なのと以前採った個体が酢エチ漬けになって色がくすんだことを思い出して、綺麗な標本にしてやるぞと声をかけ毒ビンに入れた。

その後も手を緩めることなく、
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ナミハゴロモカギバラバチ(Orthogonalys hagoromonis)とか、
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ケシジョウカイモドキ(Dasytes)の何かとか、
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よく跳んだ大きめのトビコバチとか、
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私にとって日本本土で初めてのジンガサハムシ、セモンジンガサハムシ(Cassida versicolor)を採集したりしながら、ずんずん進んでいった。

気が付けば採集用のビンは虫でいっぱいになり、とっても充実感。これが、これこそが虫採りなんだ…。お昼をちょっと過ぎたくらいで充実感を感じてしまい、なんだかやる気を失ってしまったので、予定より一本早いバスに乗るため下り始めた。もう少し頑張ればもっと採れたのだろうが、こうなってしまうとスイープに身が入らないので効率を考えてここで終わりにすることにした。バスが来るまでしばらくあるので、下りついでに用意していた篩と土嚢袋を取り出し、ツルグレン用に土を持ち帰った。今までツルグレンは戦績が悪かったので土嚢袋を用意しながら渋っていたが、この日は調子が良かったのでいけそうな気がする、と約一年ぶりに実行した。その結果がこちら。
Micropeplus flavus japonicus
セスジチビハネカクシ(Micropeplus flavus japonicus)。一回生の冬に初めて出会い、その姿に一目ぼれ。いい形過ぎる。今回久しぶりに出会えた。
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マメダルマコガネ。いっぱい落ちた。
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ネットで見たことのあるトビムシ。ワモンナガハムシ(Zeugophora annulata)みたいな模様がある。
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これは物凄く小さい。1mmくらい?
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アリで目ぼしいものは百歩譲ってこのダルマ(Discothyrea sauteri)とイトカギ(Proceratium itoi)くらい。やっぱりツルグレンで珍種は落とせないのか…。一応メモ程度に残しておくと、
ダルマ,イトカギ
ナカスジハリ,テラニシハリ
ウロコ,コツノ,アシナガ,ヒメムネボソ,キイシリ,アミメ
アメイロ,トビケ,ハヤシケ,ヒラアシ,ハヤクロ
が落ちた。やっぱりウロコとコツノはツルグレンだとかなりの数が集められるなぁ。個人的には、こんな低標高でヒメムネボソが採れたのが意外だった。
今回はまずまずの結果だったので、次回も余裕があったらツルグレンをしよう、と思ったツルグレン中にアリが脱走するのなんとかならないですかね

こんな感じで、長くなりましたがそのくらいいっぱいいろんな虫が採れた、個人的に絶好調な一日でした(後日、無理が祟って体調を崩しました)。