昼ご飯を食べ、場所を変えてまだまだ採集。海岸で浜の風と匂いを感じながら篩う。
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ハネカクシ。
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湿った流木を割ると出てきたケブカアメイロ(Nylanderia amia)。コロニーだったはずだが女王は落とせなかった。
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ごみだま。沢山いたけど、ウジャウジャという程ではなかった。
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ぞうりにわらじ(すいません面白くないです)。

あんまり大したものいなかったので、海浜性の虫を採ったと確認して山へ移動。
海から少し離れた山。数日前の雨の影響からかまだだいぶ湿っているが、環境は良さそう。そのあたりを何回かものすごく適当に篩ってみると、何かしらアリが入った。
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何かしらの一つ、ナンヨウテンコクオオズ(Pheidole parva)。名前が長い。かなり短縮されてブギオオズとも。

これだけ適当でも何種か入ってくるのは当たりだ。真剣に篩う。
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クビレハリアリ(Ooceraea biroi)。かなりカッコいいアリ食のアリ。この仲間では一番普通種だけど、カッコいいもんはカッコいい。
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余談だが、これまでに日本で見つかったクビレハリアリ(4種)は全部クビレハリアリ属(Cerapachys)に属していたが、去年(2016年)の論文で4属に振り分けられた。このビロイはOoceraeaという属に移動した。西表島ではもう一種、Parasysciaに属することになったクビレハリアリがいるはずだが、そちらは結局見つけられなかった。ちくしょー。
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擬死するミナミフトハリアリ(Ectomomyrmex sauteri)。こんなに大きいと擬死されてもさすがに気付いちゃうよ...。わりとじっとしてるから自然界では普通に効果ありそう。

この日はあっち行ったりこっち行ったりを繰り返したので、ここではあまり採集できなかった。またの機会に、ととりあえず宿へ戻った。テレビをつけるとちょうどWBCがやっていて、興奮しながら応援した。勝てて良かった。
日本が試合に勝った嬉しさと明日どんなアリに出会えるだろうという楽しみでなかなか眠れなかったが、なんとか意識をとばしてこの日を終えた。