4日目。市街地までやってきて、山登り。
登り始めて2分で早くも悲しい光景。うう…オス欲しい…。
樹液の出ている木はいくつもあって、コクワが採れた(いらない)。キイシリって樹液にもくるんですね。
木を見るのもそのくらいにして、レッツ篩い。
ダルマ(Discothyrea sauteri)!まるっこくて超かわいいアリです。実は人生2個体目。
キイロシリアゲアリ(Crematogaster osakensis)とハガヤスデ。好蟻性。
対馬でキイシリといえばヒゲブトアリヅカを見つけたかったが残念ながら発見できず。
大きな石の多い山で、石起こしが楽しい。登っていてふと石を見ると、動く小さな生き物。最初はアリかと思って採ろうとするものの…なんか違う?
動きが速くてこんな写真しか撮れませんでした。ナナフシバチの仲間(Nipponosega sp.)です。
翅がなくアリみたい。頭は上から見るとまん丸で、目が大きい!これでセイボウの仲間なんです。採集から帰ってから気付きましたが、イエローパンのソーティング中にいくつか入っているのを確認し、結構いるんだな~と実感しました。
標本写真。
顔を見るとたしかにセイボウの仲間っぽいですね。
さきほどの複眼の形、この単眼の配列…もしや、と思ったのですが、ちょっと残念なお話を聞いて種名はまだ保留に。そもそも合ってるかどうかも分からないですが。
意外と石の上も虫がいるかも…石を起こす前に確認作業を追加。すると石の上を歩く大きな影…あれは?
お…?
おおおおおおおお~~~~~!!!!!!アメイロオオアリ(Camponotus devestivus)の、"女王"です!
会いたかった…昆虫学会で何気なくこれを採って標本箱に並べていた子供を羨ましく思って数日、自分の手で発見しました!でかい!綺麗!オーラがありますよオーラが!
テンションマックスで疲れは吹き飛び、その後ピタリと虫が採れなくなってもニッコニコ。
山からの眺め。対馬の街並みが見えます。
とりあえず昼食をとり、下山しながらぼちぼち採集。
ぼちぼちの虫を採り、花が咲く場所でハナバチを待つ。
大きい。多分オオハキリ(Chalicodoma sculpturalis)。やっぱ対馬はハキリバチが多い!ような気がした。
先輩も帰ってきて、風呂に入り夕ご飯を食べてさあ夜の採集へ。
お馴染みタイワンオオテンダマ(E. quadriquttatus)。この日もいっぱいいた。
アメオオ(C. devestivus)。見るたび昼間採った女王を思い出してニヤニヤ。
ジャーーン!!!キオビオオキノコ(Episcapha flavofasciata lucidofasciata)~!!!
対馬に行く前に見た多数の採集記で、なんじゃこりゃ?すごいなこれ!と思っていた虫。青いような黄色いような緑のような…おおよそ形容しがたい色をしているすんばらしいオオキノコ。死ぬと残念な色になってしまうのが残念ですが、水に浸けると復活するので水分が関係しているのかなあ。
キイシリのメスとオス。この種は複数のオスが一頭のメスにたかっているのをよく見かける。
この日はアメオオ女王やキオビが採れてふふ~ん♪とご機嫌の一日でした。
コメント
コメント一覧 (2)
アメイロオオアリの女王は存在感がありますね…
9月に結婚飛行する種だと思いますが、産卵はせず、
現在は単独で越冬中でしょうか?
私も産卵せず越冬して春になってから産卵開始だと思っていたのですが、11月ごろに産卵を確認しまして、その後ずっと卵のままです。産んだものが卵のままなのか、食べてしまってまた産卵しているのかは定かではありません。
私の部屋の温度が高いので産卵してしまったのかもしれません。